誰も見ていない時間

ゲーム、読書、マンガ、ライフハックなどの雑記

書評・読書

戦の国 冲方丁氏による戦国武将を主題にした連作だが・・・

冲方丁氏というと「マルドゥック・スクランブル」が真っ先に思い浮かぶのですが、最近だと映画化された「天地明察」の方が有名かもしれません。 「戦の国」は「天地明察」と同じ歴史小説で、戦国武将を主人公にした連作をまとめた本といっていいでしょう。 …

ブレイン・プログラミング 地図が読めない~の著者による人生を変える本

著者は「話を聞かない男、地図が読めない女」を書いたピーズ夫妻です。文章のほとんどをアラン・ピーズ氏が書いたそうですが、二人による共著になっています。 一言でいうと「優れた自己啓発書」になってしまうのですが、それだけではこの本の魅力を表現しき…

ニワトリはいつもハダシ 両A面 火浦功の「同じ話」を載せた異色の作品

ライトノベルという言葉がいつからあったのかはよく把握していません。でも、その言葉が一般的になる前から、よく読んでいたのが朝日ソノラマ文庫でした。 中でも好きだった作家が火浦功です。 高飛びレイクシリーズ スターライトシリーズ トリガーマン!1 …

明智大戦記1 史実通りの展開で進む戦国架空戦記

歴史小説は良く読むのですが、架空戦記はあまり読みません。架空戦記でも、田中芳樹氏の著作である銀河英雄伝説やマヴァール年代記、アルスラーン戦記などは好きで全て読んでいます。 私が読まないのは実際の歴史を扱った架空戦記ですね。 ・・・と言いつつ…

革命のファンファーレ 現代のお金と広告 キンコン西野氏の発想を知る

帯の文言がこの本の中身をうまく表現しています。 クラウドファンディングで1億円を調達し、絵本「えんとつ町のプペル」を32万部売った男の頭の中。 キングコング西野亮廣氏の考え方や発想を知ることができる本、といっていいでしょう。 西野氏が本の中で言…

お願いです!バカなオレを億万長者にしてください!! 読書感想

副題までいれると正式なタイトルは「お願いです!バカなオレを億万長者にしてください!! シンガポール億万長者アニキの教え」になります。な、長い・・・ タイトルや表紙のイラストのタッチなどから、底の浅い成功本かな、と思いつつも読み始めたのですが…

劉邦1巻 48歳でまだ歴史に出ていない劉邦という特異な男

秦の討伐、そしてその後の楚漢戦争の最重要人物であり、のちに漢の高祖となる劉邦を主役に据えた作品です。タイトルからしてそのまんまですね。 1巻を読んで最初に驚いたのは劉邦の年齢ですね。以前に司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読んだときに、劉邦が項羽…

億男 宝くじが当選したら人は幸せになれるのか

宝くじが当たって数億円というお金を手にしたら、人は幸せになれるのでしょうか。宝くじが当たったことのない私には分からないのですが、その答えを垣間見せてくれるのが、億男(おくおとこ)という小説です。 帯に56万部突破と書かれており、2018年秋には映…

プロレスが死んだ日。 ヒクソン・グレイシーVS髙田延彦 20年目の真実

小学生くらいの頃、毎週金曜日の8時から必ずワールドプロレスリングを観ていました。当時の私にとって、最強の格闘技はプロレスであり、中でも最強のレスラーといえばアントニオ猪木と信じて疑うことはありませんでした。 いつの間にかブックの存在を知り、…

謙信の軍配者 軍配者シリーズ三部作の最終章 主人公は宇佐美定行ではなく

富樫倫太郎氏の著作である軍配者シリーズ三部作の最終章「謙信の軍配者」を読了しました。三部作の最終章は上杉謙信の伝説的な軍師といわれている宇佐美定行こと、曾我冬之助が主人公として大活躍・・・ではありませんでした。 三部作の最終章も四郎左こと山…

ネットで儲ける王様のカラクリ 入れ替わりを利用した物語タイプのビジネス本

心が入れ替わる物語はいくつかあります。最近だと有名なのは「君の名は。」でしょうか。「ネットで儲ける王様のカラクリ」は入れ替わりを利用した物語タイプのビジネス書です。「君の名は。」と異なり、入れ替わるのはどちらも男性で友人同士です。 二人の職…

狼と兎のゲーム 「怪物」に追いかけられる小学五年生の逃避行。好き嫌いが分かれるかも。

私の好きなミステリーのひとつが我孫子武丸氏の「殺戮にいたる病」です。「狼と兎のゲーム」はその我孫子武丸氏の作品です。DVを繰り返す親から逃げる小学生五年生の逃避行がメインなので、ミステリーというよりは、逃避行を舞台にしたサスペンスという感じ…

覇王の番人 明智光秀が主人公の歴史小説。本能寺の変の黒幕は誰か!?

覇王の番人は明智光秀を主人公とした歴史小説です。著者は真保裕一氏で、ホワイトアウトの著者として有名な方ですね。同じ真保氏の「奪取」や「奇跡の人」も良い作品なので、興味のある方はぜひ^^ この小説のタイトルになっている覇王の番人とは誰のことなの…

やりたいことがある人は未来食堂に来てください 食堂を舞台にしたビジネス書

東京の神田神保町に、カウンター12席だけの定食屋さんがあります。未来食堂という名前の食堂で、経営されているのは「小林せかい」さんという方です。今回の書評はその小林さんの三冊目の本になります。 実は前作は読んでいません。この本は書店を散策してい…

3週間で10万円稼いだ個人サイトが素晴らしい。テック・ブック・ランクの紹介

ちょっと前に話題になっていたのでご存知の方も多いかもしれません。3週間で10万円稼いだ個人サイトの話です。まずはそのランキングサイトをご紹介します。 技術書ランキング | テック・ブック・ランク プログラムの技術書のランキングサイトです。本やマン…

すぐに一億円 小さな会社のビジネスモデル超入門 儲る仕組みの作り方

社長の仕事というのは実際は一つだけです。それは儲る仕組みを作ることです。では儲る仕組みって何でしょうか。サラリーマンである私は明確な答えを持っていなかったのですが、週末に立ち寄った本屋さんで、答えが書いてある?本がありました。 「すぐに一億…

失踪HOLIDAY 乙一氏の心があたたまる誘拐事件

発行されたのが2000年なので、もう18年前の作品です。帯に「映像化」とあるように、2007年にはテレビドラマにもなっています。 著者の乙一氏は、知っている人は知っていると思いますが、押井守さんの娘さんと結婚しているので、押井守の義理の息子さんになり…

早雲の軍配者 純真な青年の風魔小太郎は想像できなかった

風魔小太郎(ふうまのこたろう)というと、北条氏に仕えた忍者の棟梁というのが一般的な認識だと思います。忍者集団である風魔一族を束ね、身長が2mを超える筋骨隆々の大男で、眼光鋭く牙さえ生えていた、といわれていますが、この本に出てくる風魔小太郎は…

お金2.0 柔らかな頭で居続けるために読むべき新しい経済の解説書

以前に茂木健一郎氏が、人間の脳で最も素晴らしいのは可塑性だ、と発言されていました。この可塑性というのは英語にするとplasticityで、柔軟さや適応力、形を変えられる、という意味になります。 もし、ずっと柔軟な思考力を保ち続けたい、という考えをお持…

長篠の四人 信長の難題 苦労人の徳川家康がいつもの3人に翻弄される

歴史小説が好きで、それが高じてランキング記事まで作成しちゃったのですが、中でも好きなのが鈴木輝一郎氏の四人シリーズです。 主要登場人物は信長、秀吉、家康、光秀の四人で、この四人が強敵と戦いながらドタバタ劇を繰り広げる、というのがお約束の展開…

ヘンテコノミクス 文句なしでおもしろい&勉強にもなる行動経済学マンガ

レストランで三つのランチがあります。 Aランチ 1,000円 メイン、パン、サラダ Bランチ 1,200円 メイン、前菜、パン、サラダ、スープ Cランチ 1,500円 メイン、前菜、パン、サラダ、スープ、デザート、コーヒー 当然のことですが、どれか一つを選択する必要…

20年間歴史小説を読んでいる男がお薦めする歴史小説ランキング10(戦国時代編)

歴史小説を読み始めてかれこれ20年以上になります。 最初に司馬遼太郎にハマり、それから山岡荘八、池波正太郎、吉川英治といった大御所を始め、様々な作品を読み漁りました。 今回は過去に読んだ作品の中から、自分のお気に入りの作品をランキング形式でま…

光秀の定理 モンティ・ホール問題を使った変わった試みの歴史小説

モンティ・ホール問題という定理をご存知でしょうか。 定理というか確率の問題といってもいいかもしれません。それを上手く歴史小説に織り込んだ作品が光秀の定理です。 モンティ・ホール問題に関しては非常におもしろいので、一度記事にしてみたいとずっと…

ちょっと今から仕事をやめてくる 人生応援ストーリーという言葉がぴったしの物語

本の帯の文句は中身と合っていないことが多いのですが、この本はそうではありません。帯に書かれた言葉と内容がすごくマッチしています。 「全ての働く人たちに贈る、人生応援ストーリー」 ちょっと歯の浮くようなセリフですが、その通りの物語です。 「最後…

日本電産永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方 永守重信氏の語録

永守重信氏というと日本が誇る名経営者の一人ですね。日本電産を創業し、戦略的なM&Aで、今なお会社を成長させ続けている名物社長です。 私が永守氏に興味を持ったのは、そのハードワーカーぶりからです。 1日の労働時間は16時間 休みは元旦の午前中だけ 生…

自分の小さな「箱」から脱出する方法 「箱」という概念を用いて自己欺瞞を解説

ビジネス本というよりは自己啓発に分類される本でしょうか。 全米でベストセラーになり、続巻も次々と発売されている「自分の小さな「箱」から脱出する方法」のレビューです。 前から気になりつつも、中々読む機会がなかったのですが、今回一気に読んでみま…

ご主人は山猫姫12&13 大団円を迎えた架空戦記小説と仮面の軍師のその後

「ご主人は山猫姫」の11巻の書評を書いたのは昨年の9月でした。 12巻で北域国&帝国軍と承安軍との戦いは終結します。13巻は主人公である泉野晴凛の北域国の帰還と結婚、そして、仮面の軍師のその後が別の話として描かれています。 ご主人は山猫姫11 タイト…

マンガでよくわかるエッセンシャル思考 99%の無駄を捨て1%に集中する

「エッセンシャル思考」という考え方を一言で説明すると、99%の無駄を捨て1%に集中する、ということになります。 簡単そうでいて難しい言葉ですね。 たとえば自分が好きな仕事を頼まれたとします。でも、今の自分の仕事の状況が詰まっている。そういうときに…

祈りの幕が下りる時 文庫版の評価【ネタバレあり】

「祈りの幕が下りる時」の書評は先日記事にしたのですが、ネタバレが気になったので、どうしても物語の内容には深く突っ込むことができませんでした。 祈りの幕が下りる時 新参者シリーズ 最後の事件 今回はネタバレありで文庫版の評価を記載します。まだ未…

ドリルを売るには穴を売れ 物語+解説の構成で読みやすいマーケティングの入門書

「ドリルを売るには穴を売れ」はマーケティングの入門書として有名な一冊です。 新入社員が廃業寸前のレストランの立て直しのために奮闘する物語と、その物語で登場したマーケティングの解説、という形で構成されています。 「物語のあとに解説」という構成…