結局、人生はアウトプットで決まる 伝説のプログラマーのアウトプット指南本

書評・読書

Windows95の開発に携わった日本人プログラマーというと、真っ先に名前が上がってくるのが中島聡氏ではないでしょうか。

 

中島氏はWindows95を開発したことで有名になった・・・のではありません。中島氏が有名になったきっかけはブログでした。ブログに書いたある記事がバズり、そこに自分がWindows95の開発に携わっていたことを書いておられたのです。

 

結局、人生はアウトプットで決まる
ブログのある記事がバズったことで、中島氏は結果的にWindows95の開発者として知られるようになったのです。

 

中島氏は今でもブログを運営されています。今回はブログも含めて氏の書籍を紹介します。

 

日本語とオブジェクト指向

まずは中島氏のブログを紹介します。中でもお薦めが、下記のオブジェクト指向について書かれた記事です。

 

 

この記事がおもしろい!

バズるのも当然という感じがします。

 

私自身はデザイナーなので、オブジェクト指向プログラミングというのがよく理解できていません。それでもこの記事を読むだけで何となく理解できた気がします。

  • りんご

というオブジェクトに対して、対応する行動は限られています。

  • 食べる
  • 剥く
  • 切る 

くらいでしょうか。他に「煮る」とか「料理する」とかも使えそうですが、どちらかといえば少数派になるでしょう。

 

今度は逆に「食べる」を前に持ってきて考えます。

  • りんご
  • ごはん
  • カレー
  • さんま
  • 焼き肉
  • ランチ
  • クレープ
  • えびグラタン
  • ビーフシチュー

上に上げたのはごく一部で、書ききれないくらいくらい挙げることができます。「食べる」ことのできる対象物(オブジェクト)は無数にあるからです。

 

日本語は名詞+動詞、英語は動詞+名詞

 中島氏はブログでこう言及しています。

 

英語は動詞+名詞という文章構造を持っているのに対して、日本語は名刺+動詞になっている。日本語は元々オブジェクト指向なのではないか。

 

確かに英語を学んだ人であれば、誰もが英語がVerb-Object(V-O)という構造になっていることを知っています。

  • I have a pen.
  • 私は鉛筆を持っている。

英語は先に動詞が来るのに対して、日本語は後ろに来ています。これはシチュエーションを想定して考えて見ると、更によく分かります。

 

食事をしているときに、

 

醤油差しを・・・

 

 
 

ああ、醤油差しを取って欲しいんだな

 

 

とすぐ分かります。ところがこれを逆にしてみるとどうでしょう。

 

・・・を取ってもらえませんか?

 

 
 

え、なんだろう? コップ?、フォーク?、胡椒?、水?

 

 

と対象物はいくつも出てきますよね。

 

本格的なオブジェクト指向プログラミングの解説ではないのかもしれませんが、私のような初心者には非常に分かりやすい記事でした。

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アウトプットが最強の武器になる

書籍ではアウトプットを推奨しています。もっとストレートに言えば、書くことを推奨している、と言ってもよいでしょう。 

 

第2章がそのものズバリのタイトルで、「すべては「書く」ことから始まる」となっています。

 

中島氏は文章を書くにあたって、様々なアドバイスをこの本に盛り込んでいます。中でも印象的なものを2つ紹介します。

 

名文ではなく明文を書く

名文を書く必要はありません。英雄が歴史の名場面で吐くようなセリフを書く必要はないのです。明文でさえあれば良いのです。

 

明文とは分かりやすい文章、という意味ですね。論理的に筋道が通っている文章と言ってもいいでしょう。

 

調べて書く

自分の知らないことを書いてもかまいません。ただ調べることは必要です。中島氏もすべて自分の専門分野のことをブログに書いている訳ではありません。

 

興味のあることをネタにし、それをネットや書籍で調べて文章にしています。調べて書く、という行為が、自分の知識を向上させることに役立っているのです。

 

中田敦彦のYouTube大学とユーチューバー草彅チャンネル

本の後半で中島氏はYouTubeについても触れています。

 

書くことだけではなく、話すことももちろんアウトプットになるので、YouTubeもそのメディアの一つということになるのでしょう。

 

最近、私がよく見ているのは中田敦彦のYouTube大学です。

 

ジャンルは様々なのですが、私の好きな歴史ネタも多いので、よく視聴しています(^^)

 

この中田敦彦のYouTube大学なのですが、チャンネル登録数は非公開になっています。ただ今年の9月には100万人を突破したそうなので、今ではかなりの数になっているでしょう。

 

対象的なのが元SMAPの草彅剛が運営するユーチューバー草彅チャンネルです。チャンネル登録者数は95万人(2019年12月現在)で、100万人に届いていません。

 

これでもすごい数ではあるのですが、元SMAPという肩書きを考えると、少しさびしい気もします。

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インプットとアウトプットを繰り返して作られているYouTube大学

中田敦彦のYouTube大学は、2日で1本のペースで動画をアップしています。毎日動画をアップしているユーチューバーもおられるので、少ないように感じるかもしれません。

 

中田敦彦氏は動画をアップしない日は、ひたすら関連する書籍の読書をしているそうです。

 

ユーチューブの題材にする本を読む

ユーチューブに動画をアップする 

 

というインプットとアウトプットを高速で繰り返しているのです。

 

まとめ ー インプットとアウトプットを繰り返す

アウトプットするメディアは何でも良いと思います。ブログでもユーチューブでも。

 

重要なのはインプットとアウトプットを繰り返すことです。ブログであれば、調べることがインプットで、それをブログの記事にすることがアウトプットです。

 

調べる方法は別に本とは限りません。ネットでググることでも良いと思います。数十回ググって、信頼性の高いWebサイトで学び、それでまとめた記事を書くことも立派なインプットとアウトプットだと思います。

 

中田敦彦のYouTube大学も良い例ですね。大いに参考にしたいと思います。

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