書評・読書

書評・読書

祈りの幕が下りる時 文庫版の評価【ネタバレあり】

「祈りの幕が下りる時」の書評は先日記事にしたのですが、ネタバレが気になったので、どうしても物語の内容には深く突っ込むことができませんでした。 祈りの幕が下りる時 新参者シリーズ 最後の事件 今回はネタバレありで文庫版の評価を記載します。まだ未読の方でネタバレが気になる方はご注意ください。 祈りの幕が下りる時のあらすじ 祈りの幕が下りる時の最大のトリック【ネタバレあり】 解決していない謎 浅居忠雄はいつ綿部俊一、そして越川睦夫になったのか? なぜ田島百合子がメモを持っていたのか? まとめ ー 読後感がいいのは田島百合子のエピソードがあるから 祈りの幕が下りる時 (講談社文庫) posted wi…
書評・読書

ドリルを売るには穴を売れ 物語+解説の構成で読みやすいマーケティングの入門書

「ドリルを売るには穴を売れ」はマーケティングの入門書として有名な一冊です。 新入社員が廃業寸前のレストランの立て直しのために奮闘する物語と、その物語で登場したマーケティングの解説、という形で構成されています。 「物語のあとに解説」という構成なので、非常に読みやすいマーケティング本といっていいでしょう。 ドリルを売るには穴を売れ posted with ヨメレバ 佐藤 義典 青春出版社 2006-12-23 Amazon Kindle 楽天ブックス 7net 「ドリルを売るには穴を売れ」の物語のあらすじ 広岡商事の新入社員の売多真子(うれた・まこ。通称「うれたまちゃん」)はいきなり社長に呼び出さ…
書評・読書

祈りの幕が下りる時 新参者シリーズ 最後の事件

本屋で平置きしていたので、つい先日購入しました。加賀恭一郎の10番目の事件であり、新参者シリーズの最後の事件でもあります。加賀恭一郎の人生に深く関わってくる事件といっていいでしょう。 映画化されるのは帯に載っていたので、購入する時は「へえ、そうなんだ」くらいに思っていたのですが、 読み終わってあらためて帯を見てみると、公開されたのは昨日ですね。1月27日が映画の公開日のようです。 私にしては珍しくタイムリーに本を読んでいます。いつもは古い本でも気にせずに読んでいるので(^^; 祈りの幕が下りる時 (講談社文庫) posted with ヨメレバ 東野 圭吾 講談社 2016-09-15 Ama…
書評・読書

信玄の軍配者 軍配者三部作の第二部 山本勘助の物語

タイトルにもある軍配者とは、軍師に加えて観天望気や占いを担当した存在です。後に軍事のみを担当する専門職が軍師と呼ばれるようになります。軍配者という言葉は著者のオリジナルだと思いますが、当時は占いも重要な要素のひとつだったことは間違いないので、必然的に軍配者も重んじられたという設定になっています。 さて、本書は武田信玄の軍師として有名な山本勘助の物語です。山本勘助は伝説的な軍師としてその実在が長年疑われていましたが、いくつかの資料が発見されたことにより、近年はその存在が確実視されています。 2007年の大河ドラマ「風林火山」の主人公もこの人ですね。 信玄の軍配者 posted with ヨメレバ…
書評・読書

100円のコーラを1000円で売る方法 コミック版 原作を読んだ方にもお薦め

有名なタイトルなのでご存知の方も多いと思います。 「100円のコーラを1000円で売る方法」のコミック版です。著者の永井孝尚氏はマーケティングをテーマとしたビジネス書を多数執筆されています。 マーケティングに興味がある 最初は入門書を読みたい コミック版ということもあり、非常に読みやすい内容なので上記のような入門書を求めている方に最適です。 100円のコーラを1000円で売る方法の概要 登場人物の紹介 当社の事業って何だと思いますか? 移動に必要なのは電車、バス、飛行機? まとめ ー 読みやすいマーケティングの入門書 コミック版 100円のコーラを1000円で売る方法 posted with …
書評・読書

桶狭間の四人 光秀の逆転 明智光秀の戦国就活物語

鈴木輝一郎氏の戦国「四人」シリーズも本作が四作目になります。このシリーズも読み進めるたびに、四人のキャラクターが確立してきました。これだけキャラが立った歴史小説もないのではないでしょうか。 (出典 毎日新聞出版) 桶狭間の四人 光秀の逆転 posted with ヨメレバ 鈴木 輝一郎 毎日新聞出版 2017-07-20 Amazon Kindle 楽天ブックス 7net 明智光秀の戦国就活物語 鉄砲術、柔術、棒術などの武芸に優れ、今川義元と対等に古典の話ができるくらい教養人なのに素浪人である明智光秀。 既に初老であることから、青年将校がひしめいている織田家には士官できず、年齢の近い今川義元が…
書評・読書

年末年始にこころからお薦めしたい本 ジャンル別 7選

2017年も終わろうとしています。 年末年始の過ごし方は人様々ですが、普段から本をよく読まれる方は、違うジャンルに挑戦してみてはいかがでしょうか。 あまり本を読まれない方は、時間のある年末に何か一冊でも手にとってもらえればと思います。 今回は私が心からお薦めできる本を、ジャンル別に7つ選んでみました。 (出典 陽だまりの彼女) 【エンターテイメント】ジェノサイド 高野和明 【歴史】関ヶ原 司馬遼太郎 【ビジネス】やり抜く力 GRIT アンジェラ・ダックワース 【恋愛】陽だまりの彼女 越谷オサム 【ミステリー】殺戮にいたる病 我孫子武丸 【現代小説】ちょっと今から仕事をやめてくる 北川恵海 【W…
書評・読書

赤い指 東野圭吾の加賀恭一郎シリーズ7番目の事件

東野圭吾の加賀恭一郎シリーズの刑事の7番目の事件です。 ドラマ化された新参者が8番目の事件なので、その一つ前の作品ということになりますね。 東野圭吾氏といえば白夜行や秘密、そして容疑者Xの献身が何といっても有名ですが、この加賀恭一郎シリーズも10年に渡って書き続けられているシリーズです。 赤い指 (講談社文庫) posted with ヨメレバ 東野 圭吾 講談社 2009-08-12 Amazon Kindle 楽天ブックス 7net 犯人が分かっている倒叙ミステリー? ミステリーの中でも倒叙ミステリーと呼ばれるジャンルがあります。 犯人が既に分かっている、もしくは最初に犯罪を犯すシーンが描…
書評・読書

利休にたずねよ 構成にトリックのある歴史小説

第140回直木賞受賞作品であり、2013年に市川海老蔵主演で映画化された作品なので、ご存知の方も多いと思います。 千利休を主人公に、利休を取り巻く人物を描いた作品です。豊臣秀吉や石田三成、黒田官兵衛、細川忠興のような歴史上の武将はもちろん、利休の妻である宗恩(そうおん)や先妻のたえ、そして鍵となる女性である高麗の姫など様々な人物が登場します。 (出典 amazon) 歴史小説好きの私が今までこの小説を読んでなかったのは、千利休に興味がなかったから、です。 ・・・身も蓋もない書き方ですが、歴史小説好きの人って戦国武将には興味があっても、茶人にはそれほど惹かれないんじゃないかなー。少なくとも私はそ…
書評・読書

もしもパワハラ上司がドラゴンにさらわれたら ゲーム会社の実態も少し紹介

タイトル買いです。 物語の内容はタイトルのまんまです。主人公が勤務する会社の上司がドラゴンにさらわれ、それを探しに行くのが物語の大筋です。 ドラゴンやスライムなどのファンタジー系のモンスターが登場しますが、異世界ものではありません。ライトノベルの中でもかなり読みやすい文章なので、サクッと読むことができます。 それにしてもタイトルの勝利だなー。 もしもパワハラ上司がドラゴンにさらわれたら (幻冬舎文庫) posted with ヨメレバ 蒼月 海里 幻冬舎 2017-01-26 Amazon Kindle 楽天ブックス 7net パワハラ上司をドラゴンにさらって欲しい 見出しはテキトーに付けまし…
タイトルとURLをコピーしました