タイトル買いです。
物語の内容はタイトルのまんまです。主人公が勤務する会社の上司がドラゴンにさらわれ、それを探しに行くのが物語の大筋です。
ドラゴンやスライムなどのファンタジー系のモンスターが登場しますが、異世界ものではありません。ライトノベルの中でもかなり読みやすい文章なので、サクッと読むことができます。
それにしてもタイトルの勝利だなー。
パワハラ上司をドラゴンにさらって欲しい
見出しはテキトーに付けました(爆)
主人公はゲーム会社に勤務するエンジニアです。プロジェクトが炎上して自宅に帰れず、会社に泊まり込んで仕事をしているところから物語が始まります。
上司であるプロジェクトマネージャーと口論しているところに、巨大なドラゴンが突如として出現します。壁を破って社内に侵入し、上司を鷲掴みにすると、ドラゴンは翼をはためかせて飛び去っていきます。
主人公は職場から逃げ出すために、さらわれた上司の捜索を志願します。
上司を探しているうちに、美形のモンスターハンターと出会い、協力してドラゴンを倒す、というのが物語の大きな流れです。
いくつかの違和感とゲーム会社の実態
ドラゴンやスライムなどが登場しますが、社会的な騒ぎになっていないところが不思議な感じがします。もし実際に登場したら、それこそ世界中でニュースになるくらい大騒動になると思うのですが。
あるシーンで血液が出て来るのですが、血液が簡単に入手できるのかどうかも疑問です。そう簡単に入手できないような気がします・・・
まあ、この辺りは物語とは関係ないので、野暮なツッコミですね。
ゲーム業界の実態についてもちょっと誇張しすぎですかね。
実際には10日間や20日間も泊まり込むような現場はまずありません。長くても1週間くらいでしょうか。まず着替えが足りなくなるので。
それとシャワー室がある会社もほとんどないかな。
仮眠室がある会社はそこそこあります。以前に勤務していたゲーム会社でも仮眠室はありました。仮眠室といっても正式なものではなく、実際は資料や機材などの物置でした。会社として仮眠室という呼び方を避けていたのでしょう。
別の会社に出向にいったことがあるのですが、出向先でも仮眠室がありました。
出向先が炎上の真っ最中で作業スペースがなく、普段は使っていないスペースに急遽机とPCをセットして作業していたのですが、その部屋にも端っこにベッドが並んでいましたw
まとめ ー サクっと読めるライトファンタジー
気軽に読めるライトファンタジーなので、通勤中や重い書籍の気分転換にお薦めです。
本のカバーによると、著者の蒼月海里さんは書店員をしながら小説家をされているそうです。まだ駆け出しの作家さんなのかな、と思いきゃ「幽落町おばけ」シリーズなど既に二桁の著作があるようです。
気になったのでググってみたら、ご本人さんのブログがありました。
ブログには刊行の情報や本に付く特典などが紹介されています。ファンの方であればぜひ。
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