書評・読書

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明智大戦記1 史実通りの展開で進む戦国架空戦記

歴史小説は良く読むのですが、架空戦記はあまり読みません。架空戦記でも、田中芳樹氏の著作である銀河英雄伝説やマヴァール年代記、アルスラーン戦記などは好きで全て読んでいます。 私が読まないのは実際の歴史を扱った架空戦記ですね。 ・・・と言いつつも、この週末に読んでしまいました(^^; 主人公が明智光秀だったので、つい手を出してしまいました・・・ 明智大戦記一: 光秀死せず! (徳間文庫) posted with ヨメレバ 竹中 亮 徳間書店 2015-06-05 Amazon Kindle 楽天ブックス 7net 明智大戦記1のあらすじ 生き延びた明智光秀が長宗我部元親の軍師として活躍 意外と史実…
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革命のファンファーレ 現代のお金と広告 キンコン西野氏の発想を知る

帯の文言がこの本の中身をうまく表現しています。 クラウドファンディングで1億円を調達し、絵本「えんとつ町のプペル」を32万部売った男の頭の中。 キングコング西野亮廣氏の考え方や発想を知ることができる本、といっていいでしょう。 西野氏が本の中で言及しているクラウドファンディングの3つの型については既に記事にしたので、今回は真っ当に書評を書いてみます。 革命のファンファーレ 現代のお金と広告 posted with ヨメレバ 西野 亮廣 幻冬舎 2017-10-04 Amazon Kindle 楽天ブックス 7net クラウドファンディングで1億円を集めた男 さらにオンラインサロンを二つ運営 好感…
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お願いです!バカなオレを億万長者にしてください!! 読書感想

副題までいれると正式なタイトルは「お願いです!バカなオレを億万長者にしてください!! シンガポール億万長者アニキの教え」になります。な、長い・・・ タイトルや表紙のイラストのタッチなどから、底の浅い成功本かな、と思いつつも読み始めたのですが、参考になる知見がたくさん得られる良書でした。 (出展 Amazon) Amazonのカスタマーレビューが凄いですね。このブログを書いている時点で14の評価があるのですが、全て星5つです。もちろんレビューが増えるにつれて低い評価も増えるでしょうが、現在の評価は満点ですね。 お願いです! バカなオレを億万長者にしてください!! シンガポール億万長者アニキの教え…
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劉邦1巻 48歳でまだ歴史に出ていない劉邦という特異な男

秦の討伐、そしてその後の楚漢戦争の最重要人物であり、のちに漢の高祖となる劉邦を主役に据えた作品です。タイトルからしてそのまんまですね。 1巻を読んで最初に驚いたのは劉邦の年齢ですね。以前に司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読んだときに、劉邦が項羽よりもかなり年上だったのは覚えていたのですが、この「劉邦」でも登場時ですでに48歳です。 のちに中国全土を統一する人物にしては、かなりのスロー出世といっても良さそうです。「劉邦」1巻でも、まだ劉邦は世に出ていません。帯に全4巻とあるので、四分の一を読み終えたことになるのですが、この先の展開が心配になるくらいの遅さです。 まあ、歴史が変わる訳ではないので、心配…
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億男 宝くじが当選したら人は幸せになれるのか

宝くじが当たって数億円というお金を手にしたら、人は幸せになれるのでしょうか。宝くじが当たったことのない私には分からないのですが、その答えを垣間見せてくれるのが、億男(おくおとこ)という小説です。 帯に56万部突破と書かれており、2018年秋には映画化も決定しています。売れている小説なのでしょうね。私も本屋で平置きになっているのをみて、気になったので買ってみました。 著者の川村元気さんは、マルチに活躍されているクリエイターです。映画プロデューサー、小説家、絵本作家という3つの肩書を持ち、「電車男」や「君の名は。」といった映画のプロデュースや、「世界から猫が消えたなら」という小説も執筆されています…
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プロレスが死んだ日。 ヒクソン・グレイシーVS髙田延彦 20年目の真実

小学生くらいの頃、毎週金曜日の8時から必ずワールドプロレスリングを観ていました。当時の私にとって、最強の格闘技はプロレスであり、中でも最強のレスラーといえばアントニオ猪木と信じて疑うことはありませんでした。 いつの間にかブックの存在を知り、プロレスが筋書きのある興行だと認識するようになっても、心のどこかでプロレスラーの強さを信じていました。私の中でその強さの対象が、プロレスラーから総合格闘技へと移った事件がヒクソン・グレイシーVS髙田延彦戦でした。 (出典 Amazon) 髙田延彦がプロレスラーとして強かったのかどうかは、正直なところ私には分かりません。それでもプロレスが最強の格闘技だと信じて…
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謙信の軍配者 軍配者シリーズ三部作の最終?? 主人公は宇佐美定行ではなく

富樫倫太郎氏の著作である軍配者シリーズ三部作の最終章「謙信の軍配者」を読了しました。三部作の最終章は上杉謙信の伝説的な軍師といわれている宇佐美定行こと、曾我冬之助が主人公として大活躍・・・ではありませんでした。 三部作の最終章も四郎左こと山本勘助の物語といって良いでしょう。上杉謙信が戦術においては天才的な才能を持っているため、軍配者を活躍させにくかったのかもしれませんね。 (出典 Amazon) 謙信の軍配者のあらすじ 小説では珍しい上杉謙信像 川中島の戦い。四郎左の最期 まとめ ー 軍配者達のそれぞれの運命 謙信の軍配者 posted with ヨメレバ 富樫 倫太郎 中央公論新社 2011…
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ネットで儲ける王様のカラクリ 入れ替わりを利用した物語タイプのビジネス本

心が入れ替わる物語はいくつかあります。最近だと有名なのは「君の名は。」でしょうか。「ネットで儲ける王様のカラクリ」は入れ替わりを利用した物語タイプのビジネス書です。「君の名は。」と異なり、入れ替わるのはどちらも男性で友人同士です。 二人の職業は、花屋の跡継ぎとIT会社のサラリーマンです。それぞれ立場の違う二人なのですが、花屋の跡継ぎはホームページを作って売り上げを伸ばそうと考えています。IT会社のサラリーマンは、日本有数のIT会社でWebサイトを作成したり、サービスを提供する側ですね。 この二人が入れ替わって、ネットビジネスのカラクリを分かりやすく紐解いたのが本書になります。 (出典 Amaz…
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タクティクスオウガの思い出。徹夜して遊んだマルチエンディングゲーム

過去に徹夜して遊んだゲームがいくつかあります。そのうちのひとつがタクティクスオウガです。有名なゲームなのでご存知の方も多いと思います。今となっては賛否両論あるゲームだとは思いますが、それでもコンシューマーゲームでひとつだけ選ぶのであれば、私はタクティクスオウガを迷わず選びます。 ひとつだけ選ぶなら。様々なジャンルで好きなものを選んでみた それだけ好きな作品でもあり、繰り返し遊んだゲームでもあります。 タクティクスオウガという作品 タクティクスオウガ発売から実に22年が経過 選んだ選択肢がゲームのエンディングに影響する まとめ ー 久しぶりにPSP版をプレイしようかな スポンサーリンク // タ…
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覇王の番人 明智光秀が主人公の歴史小説。本能寺の変の黒幕は誰か!?

覇王の番人は明智光秀を主人公とした歴史小説です。著者は真保裕一氏で、ホワイトアウトの著者として有名な方ですね。同じ真保氏の「奪取」や「奇跡の人」も良い作品なので、興味のある方はぜひ^^ この小説のタイトルになっている覇王の番人とは誰のことなのでしょうね。順当に考えれば、明智光秀自身になるのですが、そうでないような気もします。 織田信長(覇王)と明智光秀(番人) 明智光秀(覇王)と小平太(番人) 徳川家康(覇王)と天海僧正(番人) くらいのパターンが考えられそうです。 小平太というのはこの小説のオリジナルのキャラクターで、明智光秀に使える忍びのことです。本編の語り部でもあり、準主役といっていいで…
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