20年近く前の話です。当時に付き合っていた彼女と旅行に行きました。行き先は信州だったことまでは覚えているのですが、信州のどこだったのかははっきりと覚えていません。それくらい昔の話です。
そのときに泊まったペンションは、部屋にお風呂がなく、一階にあるお風呂場を使う形式でした。ペンションによくある家族風呂ではなく、きちんと男女別に分かれていました。
私は男風呂へ彼女は女風呂へ
当然のことながら、私は男風呂へ、彼女は女風呂へと入りました。
なぜ一緒に入れる家族風呂形式の宿を予約しなかったのだ。見積もりが甘すぎるぞ、オレ
と、ちょっと後悔しつつも浴場で着替えていると、浴槽からは人の気配が伝わってきました。
このときは、
先客が居るのか。
くらいにしか考えていませんでした。
話は変わりますが、私はメガネをしています。視力はかなり悪く、メガネを外すと視力検査表の一番上のマークが見えません。
そしてメガネを普段着用している人ならご存知だと思いますが、お風呂に入るために脱衣所で真っ先に外すのはメガネだったりします。メガネを外さないとシャツなどの上半身に着ているものが脱げないので。
そして事件は私がメガネを外した直後に起こりました。
お風呂場から4人の女性が飛び出してきた!
突然、お風呂場から脱衣所に4人の女性が飛び出してきました。最初は入浴していた人が上がったのだな、と思って着替えを続けていたのですが、しばらくすると異常さに気づきました。もちろん男性ではなく、全員が若い女性だったからです。
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人間は心底驚くと声も出ないものだと知りました。
頭の中では何が起こっているのか分からずパニック状態でした。 女の子たちはタオルを前に当てただけの姿で、無言で自分の荷物を手にしています。一人の女の子が小声で「速く、速く」と他の子に促しているのが聞こえました。
彼女達はそれぞれ自分の着替えを手にすると、それを身体の前に抱えて身体を隠しながら、そのまま脱衣所の外に出て行きました。
女風呂に入っていた彼女の話で理解できた
私はしばらく、脱衣所で呆然と立ち尽くしていました。我に返ると、最初に思いついたのは「私が間違って女湯に入った」のでは?、ということでした。
ところがあらためて脱衣所の入り口を確認すると、小さいながらもちゃんと男湯という表記がありました。そこでようやく、彼女たちが誤って男湯に入っていたことに気づきました。
入浴を済ませたあと、部屋で合流した彼女の話で全容が理解できました。
裸で出てきた女の子たちは、
- 最初は誰も気づかず男湯に入った
- 身体を洗う段階で、設置されているシャンプーが男ものだったことに気づいた
- 女風呂に移動するか、このまま急いで入浴を済ますか相談していた
- そのときに、男性(私のこと)が入ってくる気配がした
- 間違えているのはこちらなので、荷物を抱えて女湯まで強行突破することになった
ということのようでした。
私が犯した人生最大の失敗とは?
もうおわかりいただけたかと思います。
私が犯した人生最大の失敗は、
メガネを外していたことです。
ああ、なんでメガネを外してしまっていたのだ・・・
ちなみに当時の彼女がお風呂場で聞いた情報だと、女の子たちは東京に住む女子大生だったそうです。
ああ、なんでメガネを外してしまっていたのだ・・・
20年経った今でも悔しいので2回書きました(^-^;
ほぼ全裸の女子大生を、4人も間近で見る機会だったのに。
人生でそういう機会は二度とないでしょう。神様がくれた千載一遇のチャンスを逃してしまいました(爆)
でも、今でも彼女たちが飛び出して来ずに、自分がそのままお風呂場に入って行ってたら、どうなっていたのか想像してしまいます。
たぶん、自分の方が逃げ出していただろうなー。
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