話題になっている本やマンガがあると、つい手を出してしまいます。今回、手を出してしまったのはオーバーロード1「不死者の王」です。小説はすでに13巻まで発売され、マンガ化はもちろん、アニメも三期まで製作されている作品です。
これだけ人気になっているので、どうしても気になって1巻を読んでみました。
読み終えたあとの最初の感想は、わー、これはおもろいわ、というものでした。
これだけメディア展開されているのも、納得できるおもしろさです。
オーバーロード1「不死者の王」のあらすじ
西暦2138年、仮想現実世界に入ることができるDMMO-RPG(Dive Massively Multiplayer Online Role-Playing Game)がゲームジャンルとして確立されていた。
中でも「ユグドラシル」は1,000を超える職業、700種類にもなる種族、9つにも渡る広大なワールドが用意され、圧倒的な人気を博していた。
アイテムも自作できることから、ものづくりが得意な多くの日本人プレイヤーが参加し、オリジナルのアイテムやNPC(ノンプレイヤーキャラクター)の作成、ギルド運営、PK(プレイヤーキラー)など様々な冒険を楽しんでいた。
だが、そのユグドラシルもサービス開始から12年が経過し、終焉を迎えつつあった。サービス終了が決まったのである
冴えないサラリーマンの「鈴木 悟」は、ユグドラシルにのめり込み、ゲーム内では最強クラスのキャラクターを作り上げていた。
サービス最終日、ユグドラシルでそのときを迎えようと、様々な思い出とともに作り上げたギルドに滞在していると、不思議なことが起こった。サービス終了時間が過ぎてもゲームが終了しなかったのである。
「鈴木 悟」ことプレイヤー名「モモンガ」は、仮想現実世界であるはずのユグドラシルに取り残されてしまったのだ。
元々、天涯孤独で現実世界では冴えないサラリーマンだった鈴木悟は、戸惑いながらもユグドラシルの世界に馴染んでいく。
ユグドラシルでの彼は「オーバーロード(死の支配者)」と呼ばれる全身が骸骨のアンデッドであり、課金にものをいわせて作り上げた強大な力を持っていた。そしてかつて仲間とともに作り上げたギルド「アインズ・ウール・ゴウン」の統括者として、世界の探索し始める。
そこはユグドラシルなのか、それともユグドラシルに似たまったく違う世界なのか。
オーバーロードは設定の良さがおもしろさの一つ
(出典 アニメ版オーバーロード)
オーバーロードは、設定の良さが作品としてのおもしろさに繋がっていると感じます。
廃課金と呼ばれるくらい課金して、ゲーム内で最強の存在になっていたプレイヤーが、もしそのまま現実世界となったゲーム世界で暮らし始めることになったとしたら。
しかも主人公のモモンガの職業は骸骨の魔法使い(スケルトンメイジ)や死者の大魔法使い(エルダーリッチ)であり、外見は骸骨のアンデッドです。そしてギルド長としてギルドの本拠地である「ナザリック地下大墳墓」の統括者でもあります。
そしてナザリック地下大墳墓には、かつてギルドに所属したメンバーが作り上げたNPCが存在し、そのNPCが今では現実世界と変わらない人間として(いやNPCのほとんどがモンスターなのですが)行動し始めます。
- ファンタジーの世界
- 自身が圧倒的な強さを持つ
- 最強軍団のリーダー
としてモモンガは新しい世界に出現することになったのです。
主人公の強さがゲームに由来しているおもしろさ
物語のおもしろさは様々なのですが、この小説のもうひとつのおもしろさは、主人公の絶対的な強さとゲーム感覚との融合だと感じます。
モモンガがかつてのユグドラシルで500円で引いたガチャで出た役に立たない(とモモンガが思っている)アイテムが、新しい世界では非常に有益なアイテムだったりします。
このあたりのギャップが実に楽しいですねー^^
主人公であるモモンガの強さも、今のところ最強です。
訳あって助けた村を襲撃にきたスレイン法国の特殊部隊のリーダーをあっさりと撃退したり、まさに次元の違う強さです。
まとめ ー ユグドラシルの他のプレイヤーは来ているのか?
オーバーロードの1巻を読み終えたばかりなのですが、すぐに2巻を買ってしまいました。続きがすぐに読みたいと思ったファンタジー小説も久しぶりです。
モモンガの超人的な強さは、ユグドラシルというゲームで課金プレイヤーだったに由来しています。
ということは今後の展開としてありうるのは、同じユグドラシルでプレイしていた他のプレイヤーが、新しい世界に来ているのかどうか、ですね。
もしユグドラシルでモモンガと同じくらいの強さを誇るプレイヤーだったのであれば、新しい世界でも同等の強さを持っている可能性があります。
もう一つ気になるのが、同じ時間軸に来たのかどうかという点ですが、そこまで考えるのは穿ち過ぎでしょうか。
何にせよ、既刊13巻という作品ですので、まだまだ先の展開が残されているのが楽しみです^-^
※追記
2巻を購入して読んでみたので、早速レビューも書いてみました。2巻では主人公がいきなり冒険者になっています。
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