「デザイナーってセンスが必要だよね」
「センスがないので、デザイナーには成れない」
という言葉をときどき耳にします。そしてその度に、それは違う、とツッコミを入れています(小心者なので心の中でですが)。デザイナーになるために必要なのはセンスではなくて知識です。学ぶことで誰でも習得できます。
デザイナーになるために必要なのはセンスではなく知識
デザイナーになるために必要なのは、センスではなく知識であり理論です。センスが必要だとしても割合的には1割以下で、9割が知識だといっていいでしょう。きちんとした知識さえあれば、誰でもデザイナーに成れます。
ちなみにゲーム業界のデザイナーの新卒採用は、ほとんどがデザイン系の専門学校か美大から採用します。これらのデザイン系の学生であればもう迷うことはないでしょう。既にデザイナーへの道を歩みだしているので。
もし、まだ進路を決めていない高校生くらいの方が、デザイナーに成りたいけどセンスがないから、と諦めるのは早計です。デザインにセンスは必要ありません。必要なのは知識です。学ぶことで習得できるのです。
デザインの知識を実例を上げて紹介
このブログのバナーを作成してみました。バナーにはある程度決められたサイズがあるのですが、今回はサイズはテキトーです。
文字の端が左に揃っているのと色が統一されているので、悪くはないのですが、まだまだ手の入れようはありますね。
修正してみました。修正点は下記の通りです。
- 人物のサイズ インパクトを出すために大きく
- 文字のサイズ タイトル以外を小さめに
- フォントの太さ タイトル以外を細いフォントに
- 文字の位置 中央に配置して揃える
- 文字のフチ 細めに変更
それほど大きな修正ではありません。でも、すっきりして見やすくなったのが分かると思います。
この修正に必要なのはセンスではありません。知識です。レイアウトにメリハリを付けるだけで、すっきりとした分かりやすいデザインになります。これはデザインの知識があれば誰でもできる作業です。
デザインには二つの意味がある
デザインには大きく分けると二つの意味があります。
- 情報を伝える
- 見た目の綺麗さ
レイアウトをするときに、何を伝えるべきなのかを考えて、大きさにメリハリを出すだけでも見た目がかなり変わってきます。
それぞれアイテムが持つ情報の重要性を考えて、アイテムの大きさや位置を決めたあとに、見た目の装飾などを整えて行くとやりやすいと思います。
まとめ ー デザインに必要なのはセンスではなく知識
デザイナーには誰でも成ることが出来ます。学生さんと話していて、センスがないからデザイナーは無理です、と言っているのを聞くと、もったいないなあ、と考えてしまいます。
上に書いたようなレイアウトのメリハリや、色の知識、フォントや用語など、学ぶことはたくさんありますが、逆にいえば、学ぶことができる知識なのです。何か特別な才能が必要なわけではありません。
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