私の書評で定期的にアクセスをいただいている記事があります。
楚の項羽について書かかれた本の書評なのですが、書評そのものよりも中国史上で最強の武将は誰か?、という観点でアクセスが多いようです。
史上最強、という言葉には魅力がありますね。魔力といってもいいかもしれません。私自身もこういうのが凄く好きなので、それならいっそのこと中国史の最強武将ランキングを作ってみよう、と調べ始めたのですが・・・
優れた武将がどんどん出てくる
調べれば調べるほど優れた武将がどんどん出てきます。
まずは北魏の楊大眼です。
- 関羽、張飛が蘇っても勝てない
- 六軍に冠たり
- 9mの長さの紐を兜に結びつけて走っても地面に着くことがない
- 素手で虎を退治した
と超人的なエピソードが残っています。六軍というのは中国の軍制で、一つの軍に一万人以上居たはずですから、その全ての軍人の中で最強という意味ですね。
抗金の名将と呼ばれる武将たちも外せません。有名なところだと岳飛と韓世忠でしょうか。岳飛は田中芳樹氏や北方謙三氏の小説もあって、日本でもかなり知られていると思います。中国史上最大のヒーローといえば、間違いなく岳飛です。
ただ調べてみると逸話が結構あって、武将としては韓世忠の方が強かったのではと思ってみたり。
時代は前後しますが、李広、衛青、霍去病ら漢の時代に対匈奴戦で活躍した武将もいますし、鴉軍を率いた独眼竜の李克用、「私を殺すことは万里の長城を壊すことに等しい」と言った檀道済、南宋の最後の武将である張世傑・・・うーん、どうしようかな、悩むくらい強い武将が存在します。
呂布は本当に強いのかどうか問題
三国志に登場する武将の強さも悩みどころです。
三国志最強というと呂布なのですが、正史だと強かったかどうかよくわからないのです。いや、強いのは強いのですが、軍隊を指揮しての戦いだと、呂布は結構負けているんですよね。
それに三国志演義だと何度も一騎打ちをしていますが、正史だと確認できるのは郭シ(シはさんずいへんに巳)くらいです。郭シにはもちろん勝利しているのですが・・・うーん、郭シかあ、とちょっと悩みたくなる相手ですよね。
司令官タイプをどうするか問題
司令官タイプで強かった武将というと、真っ先に名前が上がるのが韓信でしょう。
個人的な武勇があったかどうかはわからないのですが、軍隊を率いての強さは図抜けていました。劉邦が天下を取れたのも韓信が居たからだといっても過言ではありません。
それにもう一人、三国時代の司馬懿もそうですね。
司馬懿はよく勘違いされるのですが、軍師ではありません。将軍というか司令官タイプの人です。諸葛亮と違い、一度も政治向きの役職に就いたことがありません。軍師的なイメージが強いのは三国志演義の影響ですね。
でも、司馬懿が最強武将というと、それはそれで違うような気もします。
まとめ ー 思いつくままに書きましたが、最強は決まっている
思いつくままに武将の名前を書きましたが、実は最強武将ランキングのトップは既に決まっています。楚の項羽です。この人は動かないかな。
残りの武将の順位を、歴史関係の本を引っ張り出しながら、あーでもないこーでもないと、いじりまわしています。これはこれで楽しいのでよしとしよう。
どのみち私選のランキングなので、どんな順位にしてもいいのですが、自分が納得できるものが完成したらアップすることにします。そのときはお付き合いいただければ嬉しく思います。
※追記
独断と偏見で中国史上の最強武将のランキングを作成してみました。あくまでも私選なので、話のネタくらいに捉えていただければと思います。
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