表紙を撮影していて気付いたのですが、ブルーピリオドは「このマンガがすごい2019 オトコ編」の4位にランクインしています。
オトコ編にランクインしていますが、男女は関係ないかな。
絵が好きがどうかも関係ないかも。
刺さる人には刺さるマンガという気がします。
読んでいて登場人物達が羨ましくなるマンガです。
登場人物達の人間模様も
主人公は矢口八虎という高校生です。成績は優秀で社交的なスキルも高い優等生です。ところが、ちょっとしたことがきっかけで絵を描くことに目覚め、東大よりも難しいといわれる美大を受験することを決めます。
表紙の女の子は男性です。いわゆる女装男子で名前も鮎川龍二というバリバリの男性の名前ですね。一人称は「俺」ですが、恋愛対象は男性らしく、今回は彼女(彼?)の恋愛エピソードも描かれています。
他にも美大受験を目指す高橋世田介や、おさげが特徴的な横田悠、家族全員が美大でのサラブレッドの桑名マキなど、この辺りが物語の中心人物になっていくようです。
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ゲーム会社で働くデザイナーはアーティストではない
私は美術はわかりません。芸術は分からないといってもいいかな。
ゲーム会社で働くCGデザイナーのことを、最近はアーティストと呼ぶことがあります。ある大手ゲーム会社の求人を見ると、
- VFXアーティスト
- キャラクターモデリングアーティスト
- UIアーティスト
のようなアーティストという言葉が並んでいます。
違うだろ。
アーティストという言葉を見かける度にそう思ってしまいます。ゲーム会社で働くデザイナーはアーティストではありません。デザイナーです。
自分の好きを好きなように表現する仕事ではないのです。おもしろさや見た目、快適さなどを追求する設計者=デザイナーであるべきなのです。
特にUIなどはユーザビリティを何よりも考えないといけないのに、UIアーティストって言葉は何だ?、と思ってしまいます。
刺さる人にはとことん刺さるマンガ
脱線しました(^^;。ブルーピリオドに話を戻します。
読んでいると登場人物達が絵を描くことに没頭していることが羨ましく感じます。別のマンガになりますが、私は「ヒカルの碁」というマンガが好きで、今でも時々読み返したりしています。
ヒカルの碁の良さの一つは、登場人物達の囲碁への打ち込む姿勢だと思います。誰よりも強くなりたいと願い、ひたすら囲碁に没頭するのが良いなあと読む度に思います。
主人公の矢口八虎は、高橋世田介と口論したあとに泣きながら絵を描きます。
俺の絵で全員を殺す
自分の持つ全エネルギーを、自分の好きなことにただひたすらぶつけて没頭していることが羨ましくてたまりません。
まとめ ー 絵を描かない人間にも刺さる
ブルーピリオドは美大受験がテーマのマンガですが、絵を描くかどうかは関係ないでしょう。何か一つのことにハマったことがある人なら、刺さるマンガです。
俺も登場人物みたいに何か一つのことに没頭してみたい。
とつい考えてしまいます。読むと全ての仕事を放り出して、自分の好きなことだけに集中してみたくなる、という危険なマンガかもしれません。
1巻のレビューはこちら
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