ジャンプ系バトルマンガの最高峰、という紹介だけでは適切ではないかもしれません。
ハンターハンターというマンガは、見知らぬ土地への冒険、主人公の成長、張り巡らされた伏線、複雑な設定上での戦闘、特殊な状況下での頭脳戦、と様々な要素を含んでいます。
ときには直接の戦闘ではなく、選挙戦さえあります。選挙戦がマンガになるのか、と思われるかもしれませんが、見事なほどにマンガになっています。選挙戦が一番おもしろいエピソードだという人もいます。
それがハンターハンターという作品です。
そしてその奥の深さが連載と休載を繰り返しても、支持される理由ではないでしょうか。
34巻の見どころはヒソカVSクロロ
34巻では登場するキャラクターの中でも最強クラスの二人が激突します。
- クロロ=ルシルフル
- ヒソカ=モロウ
クロロは幻影旅団という盗賊集団のリーダーで、ヒソカは戦闘狂であり主人公であるゴンとも因縁が深い人物です。
ハンターハンターが普通のバトルマンガと違うのは、登場人物が持つ特殊能力に様々な条件が設定されていることです。ハンターハンターではそれは「念」と呼ばれているのですが、一定の条件下でしか発動しないものや、単純に肉体を強化するもの、何か操作するものなど、様々な「念」が登場します。
ヒソカが持っている「念」は非常に優れたものが2つ、もう一方のクロロは「念」を盗んで自分のものにする能力なので非常に特殊、というべきでしょうか。
二人の行動で少しだけ疑問
コミック派の私は結果を知らずに34巻を読んだのですが、少しだけ疑問なのは、自分が100%勝てないと悟ったときに、撤退する、という選択肢は選ばないものなのでしょうか。
もちろん自分が100%負けるとは思っていなかったのかもしれませんが、戦闘の熟練者であれば、ある程度バトルが経過した時点で、結果が読めそうな気もします。
ああ、でもそれだとマンガにはならないのかな。
次巻は新大陸編
さて、次は新大陸編、ですかね。
クロロとヒソカのバトルは、34巻の4分の3くらいのページを使用して描かれています。残りの3分の1は新大陸編への序章ともいうべきないようです。正確には新大陸へ向かう船を舞台にした、カキン王国の王位継承戦になりそうです。
連載が順調に続けばコミックもすぐに発売されるのでしょうが、休載が多いマンガ家さんなので、気長に待つことにします。
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