私が個人的に最もおもしろいと思ったマンガの一つが「寄生獣」です。「寄生獣リバーシ」はその寄生獣と時系列的には同じなのですが、裏で起こっていた事件を再現したマンガです。
正確にいうともちろん「再現」ではなく、寄生獣という物語に沿って齟齬が出ないように裏側を創作したマンガ、という感じでしょうか。
大好きなマンガであるだけに、続編を読むような気持ちで読めるのは嬉しいのですが、原作の寄生獣を知らない人にとっておもしろいのかどうかが気になります。
寄生獣リバーシ1のあらすじ
広川タツキは殺人事件の現場に遭遇する。その殺人事件は、タツキの学校の友人2人とその兄の計3人が、鋭利な刃物で切断されて殺害されたというものだった。
タツキは警察に事情聴取されるが、担当の深見刑事は冷静沈着なタツキの言動に違和感を覚える。
タツキは事件後に殺害現場に再度足を運ぶが、そこで三人の人間と遭遇する。出会ったのはタツキの父親である市議会議員の広川剛志と、そのボランティアスタッフだった。
広川親子が会話していると、張り込んでいたのか、深見刑事ら警察が到着する。タツキは深見刑事から職務質問を受けたあとに、同行を求められる。
パトカーに乗せられて去っていくタツキを見送る広川達だったが、そのうちの女性のボランティアスタッフの顔が変化し始める。
変化して現れた顔は田宮涼子だった。
寄生獣を知っている人にはニヤニヤが止まらない
寄生獣を知っている人にはニヤニヤが止まらないですね。広川が出てくる辺りでもう感動し、そのお付きの一人が田宮涼子なので。
原作の寄生獣を知らない人に少しだけ解説すると、パラサイトと呼ばれる寄生生物に身体を乗っ取られた人間と、身体を乗っ取られるのに失敗して右手にパラサイトを宿すことになった人間が戦ったのが寄生獣というマンガです。
その寄生獣の中で、人間でありながらパラサイトの味方をしたのが市長の広川です。寄生獣リバーシの主人公であるタツキは、その広川の息子になりますね。
田宮涼子はパラサイトの中でも知的な存在で、実験としてパラサイト同士で交配し、子どもを作ります。寄生獣の中でも印象的なキャラクターですね。
後藤の誕生が描かれるのか
原作がある以上、寄生獣という物語の結末が変わるわけではないでしょう。
だとすると寄生獣リバーシの今後の展開は、寄生獣で語られなかった後藤という存在がどのようにして誕生したのかになりそうです。
後藤はパラサイトの中でも最強といっていい存在で、通常は一つの身体に一体であるパラサイトに対して、五体ものパラサイトを内包しています。おそらく田宮涼子が作り上げた後藤の誕生と、主人公であるタツキがどのように関わっていくことになるのか楽しみです。
まとめ ー 冒頭の人間は誰だろう?
寄生獣リバーシは寄生獣を知っている人であれば、文句なしに楽しめる作品です。ただ知らないと辛いというか、読んでいておもしろさが分からないと思います。
読み終えて一番気になるのが冒頭の殺人現場で去っていく人物です。タツキは警察の事情聴取にも顔を見ていないと答えるのですが、冒頭のシーンでは明らかに顔を見ています。
去っていった人物が、あとで後藤になるのかな?
そうだとすると、なぜタツキは顔を見ていないと言ったのだろう。
理由は続巻を待つしかないようですね^^
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