私は中小企業でCGデザイナー兼雑用兼営業兼採用担当をしています。ほぼ毎日応募者の履歴書や作品に目を通し、面接もしています。
それもあって、このブログでもゲーム会社に就職したいという方に向けての記事をいくつか書いています。
ゲーム業界に入る方法をゲーム会社の人間が解説します。
ゲーム業界への就職に関して受けた質問とその回答のまとめ
採用担当者はデザイナーのポートフォリオのどこをチェックしているのか
今回は趣向を変えて、同じ採用担当者向けに記事を書いてみます。
お題は、どうすれば大手他社に採用で勝てるのか、です。
他社よりも早く内定通知を出す
最も有効な方法です。他社よりも先に内定通知を出すのです。
組織が大きい会社は、
- 面接回数が多い
- 採用までにかかる時間が長い
というデメリットを持っています。そこを狙って、とにかく他社よりも先に内定を出すのです。
私が勤務する会社の場合は、面接回数は2回です。
- 現場のリーダークラス
- 社長と管理職
これを「大手を見習って3回にしよう」と社長が言い出したときは、全力で反対しました。
就職活動をされている方にとって、とにかく欲しいのが内定通知です。実際に私の会社でも「最初に内定をもらったので嬉しくて入社した」というスタッフが存在します。
書類審査や面接日の設定なども、なるべく時間がかからないようなシステムを社内に構築しましょう。
内定通知に有効期限を記載する
内定通知書は必ず用意しましょう。メールに文章を記載するだけではなく、PDFのような電子書類でもいいので、書類形式で用意すると良いと思います。できれば角印で良いので、社判を押してあるとなお良いでしょう。
そして内定通知書には、有効期限を必ず記載するようにしましょう。
大手ゲーム会社に勝つためには、スピードしかありません。とにかく先に内定通知書を出して、しかもそこに有効期限を設定しておくのです。大手の面接日や内定が出る予定日が有効期限以降だった場合、大手を諦めてくれる可能性があります。
ちょっとズルいかもしれませんが、そうでもしないと大手に採用で取り負けてしまいます。
内定承諾書を用意する
内定通知書と一緒に内定承諾書を用意し、それにサインしてもらうようにしましょう。内定承諾書の書式はどんなものでも良いのですが、自筆のサインと押印をしていただくようにしましょう。
正直に書いてしまうと、内定承諾書には法的な効果はありません。それでも心理的な抑止力はあります。
専門学校や大学には内定承諾書にサインした場合、それ以降の就職活動を止めるように指導しているところもあります。非常にありがたい話なので、有効に利用させていただきましょう。
まとめ ー 採用で大手に勝つために
関西にも大手ゲーム会社がいくつかあります。そしてほとんどの就職希望者は、大手と中小の両方に採用された場合、大手を選択します。
中小企業が給与面や福利厚生、環境で勝つのは難しいですよね。
- 社員食堂無料
- 飲み物やお菓子無料
- 社内バー利用無料
大手には環境面でも上記のようなサービスがあったりします。ちょっとびっくりですよね。ちなみに我が社にはどれもありません(爆)。有料のオフィスグリコなら置いてますが(^^;
大手に環境や給与面で負けているのは確実です。でも、だからといって、大手を不採用になった人を採用、と考えていると、いつまでも良い人を採用できません。
中小企業も生き残るために、採用のスピードとテクニックを強化しましょう、というお話でした。
コメント