私は中途採用でゲーム会社に就職しました。その後、何度か会社を変わり、今は小規模なゲーム開発会社の採用担当をしています。その関係から、このブログではゲーム会社への就職に関することを何度か記載しています。
つい先日も採用試験の問題について解説してみました。
採用担当者が教える「答えのない質問」に対する正しい解答の仕方
ブログにゲーム会社へ就職するための方法を書く最大の理由は、自分がゲーム会社に入社に苦労したからです。
- 年齢は30代
- ゲーム業界は未経験
- 違う業界のデザイナー
今の私が、当時の私を採用するかどうかを判断するとしたら、確実に落とすと思いますw
ただし、派遣社員やアルバイトであれば、採用する可能性もあります。その理由は派遣社員やアルバイトの採用には「タイミング」が大きく関係するからです。
ゲーム会社に就職できるかどうかはタイミング
最初にこういうことを書いてしまうと身も蓋もないのですが、派遣社員やアルバイトの方がゲーム会社に就職できるかどうか、最大の理由は「タイミング」です。
もちろん応募者のスキルや人柄も判断されますが、ゲーム会社にとって猫の手も借りたい、というときがあるのです。その理由は、単純作業でとにかく人手が欲しい作業というのが大量にあることがあるからです。
単純作業で人手が欲しいケースとは
実例をひとつ紹介してみます。スポーツを題材にしたゲーム開発の選手のグラフィック製作です。ちょっと前まで私がワールドカップを大いに楽しんだ、サッカーを題材にしてみます。
サッカーのゲームといっても色々なタイプがありますが、実名で選手が登場するゲームの場合、選手の顔、もしくは全身が移ったグラフィックを用意する必要があります。
元となる写真はゲーム会社のスタッフが撮影する、のでははなく、サッカーチームを運営する組織からいただきます。ただ、各チームによって写真の解像度やトーンは異なりますし、撮影場所も違うので背景も異なります。そのため選手だけを抜き出す作業が必要になります。
ひたすらPhotoshopで選手の顔を切り出し、開発するゲームの規定に落とし込んで行く、という作業が大量に発生するのです。
狙いは派遣やアルバイトの非正規雇用
ゲーム会社に入る方法を書いた記事でも、私は「最初は」派遣社員やアルバイトでの入社を進めています。
その理由は派遣社員やアルバイトであれば、上記のようにタイミングに左右されることが大きいからです。
どの会社も正社員採用は慎重です。売り手市場とはいえ、
- 年齢
- 経験
- 人柄
- スキル
などが重要視されます。上記のような単純作業が大量にあったとしても、だから正社員を雇おう、とはならないのです。
でも、派遣社員やアルバイトであれば、その時期にチャンスがあります。そして、一度ゲーム会社に入ってしまえば「経験者」です。
まとめ ー 採用担当者も人間なので他社の採用を考慮する
採用担当者も人間なので、他の会社で採用されたことがあるのかを気にします。仮に派遣社員として半年間大手ゲーム会社に採用されたとします。作業内容は前記したような選手のグラフィックを加工するだけの単純作業だったとします。
いうなれば「タイミング」で採用されたことになります。それでも、もし大手ゲーム会社で半年間勤務した経験があれば、次の会社の採用担当者は、
お、この方は派遣だけど大手ゲーム会社で「採用」されたのか
という認識を持つでしょう。採用担当者といっても自信満々でスタッフを採用している訳ではありません。過去に「別の会社の採用担当者が選んだ」というのが、次の会社の採用担当者に響くケースもあるのです。
もちろん、デザイナーにとって最も重要なのは、常にスキルアップする姿勢です。極端なことをいえば「死ぬまで勉強」ですね。スキルアップすることもどうぞお忘れなく。
私も個人制作にもっと時間を割かないと(^^;
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