AfterEffectsで遊技機の背景に使う放射状のエフェクトの作例

デザイン - AfterEffectsのテクニック

ぱちんこやパチスロは打つものではなく、作るものであるたろすけです。

 

私はゲーム製作のプロジェクトを担当することが大半なのですが、ぱちんこやパチスロなど遊技機の映像製作も手がけることがあります。少し前に紹介したAfterEffectsでエフェクトをループさせる記事は、遊技機などではよく使用されるテクニックです。

 

 

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今回はこのときに使用した放射状のエフェクトの作成方法を、簡単に解説してみます。

 

Particularでエフェクトの基本を作成

まずはAfterEffectsの別売りのプラグインであるParicularで、エフェクトの大元を作成します。

 

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パーティクル(体積のない点ポリゴン)の消失が適当ですが、実際に見せたいのはパーティクルそのものではなく、パーティクルから発生する粒子なので、ここでは気にせずに作業を進めることにします。

 

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Particularの設定を色々と変更して、粒子の状態からライン状のエフェクトに変更しました。この段階で、エフェクトの発生と消失をきちんと作っておきます。エフェクトは透明度を変化させて消したりすると、ぼやっとした印象的に良くないエフェクトになりやすいので。

 

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AfterEffectsのPaticularの設定画面です。全てを載せるとすごく縦長の画像になってしまうので、Aux Systemだけを載せておきます。Aux Systemはパーティクルから放出される粒子を調整する項目です。粒子を続けて放出させることで、ライン状のエフェクトを作成することができます。

 

CC Vector Blurでエフェクトに変化を

次にグローを適用して、エフェクトに明度をアップさせます。

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エフェクトに変化を付けたいので、CC Vector Blurを適用します。

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CC Vector Blurは水系のエフェクトを作成するときによく使われるエフェクトですが、私はエフェクトに変化を付けたいときなどにも使用したりします。

 

Shineとエコーで明度をさらにアップ

AfterEffectsの別売りのプラグインであるShineを適用して、エフェクトに色味を追加します。

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次にエコーを適用して、エフェクトの光を強調します。

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エコーは残像を作成するときによく使われるエフェクトです。今回はエフェクトを強調するために使用しました。真ん中の光が強くなっているのがおわかりいただけるかと思います。

 

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最後にブラー(放射状)を適用して、エフェクトをなめらかにさせて完成です。

 

最終的なエフェクトは下記のようになりました。

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もちろんこれが正解という訳ではなく、もっと少ない手数で作成する方法もあると思います。あくまでも一例として捉えていただければ幸いです。

 

youtu.be

YouTubeにアップしたエフェクトのループ映像のリンクも張っておきます。

 

これにいくつかエフェクトをプラスして、777の3DCGモデルと決定エフェクトを追加すれば、ぱちんこの大当たりっぽくなるかな。

 

まとめ ー エフェクト製作の手順に正解はない

エフェクト製作の手順に正解はないと思っています。今回のような作成手順でなくても、他にも作成の仕方は色々あるでしょうし、同じような作成手順を踏むとしても、もっと効率の良いやり方があるかもしれません。

 

だいたいの完成形は頭に留めておく必要がありますが、あとは行き当たりばったりでおもしろい効果ができたので、これを突き詰めてみよう!、でも良いかと思います。

 

もちろん商業デザイナーである以上は、クライアントさんの意向もあるので、それを踏まえた上で作成する必要がありますが。

 

ではでは、今日はこの辺で。

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