醤油をコップ一杯飲むと死ぬのか? 醤油について色々と調べてみた

関西の遊び場

日本人の誰もが使う調味料である醤油。

 

その醤油をコップ一杯飲むと死ぬ、と聞いたことがあります。子どもの頃はそれを聞いて、フグと一緒で美味しいものには毒があるのだなあ、と間違った解釈をしていましたw

 

今回は「醤油をコップ一杯飲むと死ぬ」という俗説が本当なのかどうか調べてみました。醤油の雑学と一緒にどうぞ。

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醤油をコップ一杯飲むと死ぬ?

結論を先に書くと、死ぬ可能性はあります。

 

こいくち醤油の塩分は一般的に約16%(銘柄により12%~17%)です。コップ一杯を200gと仮定した場合、32gの塩分を摂取することになります。

ちなみに一般男性が一日に摂取する塩分量は8gなので、その4倍もの量ですね。

 

さて、この32gの塩分は致死量に値するのでしょうか。

公益財団法人 日本中毒情報センターでは、体重1kgあたり0.5g~5gの塩分が致死量に相当すると発表しています。

 

仮に成人男性を60kgとして、もっとも少ない数値の0.5g/1kgで換算した場合の致死量は30gになります。コップ一杯の醤油で、死に至る可能性はあることになりますね。

 

ふざけて醤油のイッキ飲みなどは絶対に止めておきましょう。

 

醤油の種類は何種類?

JASで定められている醤油の種類は5種類です。

  • こいくち醤油 84.4%
  • うすくち醤油 12.5%
  • たまり醤油 1.4%
  • 再仕込み醤油 1.0%
  • 白醤油 0.7%

白醤油は何となく聞いたことがあったのですが、再仕込み醤油は初めて耳にしました。再仕込み醤油とは醤油を作成するときの麹に、塩ではなく生揚げ醤油(もろみを搾ったままの醤油)を使用した醤油だそうです。

 

割り合いとしてはこいくち醤油が圧倒的ですね。私は関西在住なので、半々くらいかなー、と思っていたのですが、こいくち醤油が醤油の消費量の8割超を占めています。

 

こいくち醤油とうすくち醤油の違い

うすくち醤油はこいくち醤油と比べて、味と香り、そして何よりも色を抑えた醤油です。兵庫県龍野市で生まれた醤油で、素材を活かす京料理でうすくち醤油が重宝されるそうです。

 

うすくち醤油の流通は今も関西が大半を占めていて、関西から離れるに連れて流通量が減る傾向にあります。北海道だとこいくち醤油が99%を占めるそうなので、北海道の方はうすくち醤油の存在そのものをご存じないかもしれません。

 

製法はこいくち醤油とほぼ同じですが、甘酒を加えることで味をまろやかにすることと、各製造工程で色を付けない工夫をしているそうです。

 

醤油には油が入っていないのになぜ醤「油」なのか?

油という文字には「とろりとした液体」という意味があります。

 

醤油が現在の形になったのは室町時代といわれています。当時の醤油は現在のたまり醤油に近く、とろりとしていたことから醤(ひしお。麹と食塩によって発酵させた食品)の液体ということで、醤「油」というネーミングになったようです。

 

醤油の主な産地は?

  • 千葉県 34.26%
  • 兵庫県 14.84%
  • 愛知県 6.67%
  • 香川県 5.50%
  • 群馬県 5.39%

実は私自身は醤油の産地は和歌山県というイメージを持っていたのですが、トップ5にもランクインしていませんでした。関西在住なので湯浅醤油の印象が強かったからなのかもしれません。

 

関東の一大産地である千葉県と、うすくち醤油の発祥地でもある兵庫県で5割弱を占めています。

 

醤油は日本全国で作られており、大小含めて1,500社もの醤油製造会社があるそうです。

 

お寿司屋さんで醤油を「むらさき」と呼ぶのはなぜか?

デザインの色に関する項目でも紹介しましたが、醤油をお寿司屋さんで「むらさき」と呼ぶのは、醤油が高価だったことに由来しています。紫は古今東西を問わず、高貴な色だとされています。

 

江戸時代、こいくち醤油は高価で貴重な調味料だったことから、「むらさき」と呼ばれるようになりました。

 

まとめ ー 意外に知らない醤油の話

私の会社には米国出身の方が在籍しているのですが、

「醤油っていつ頃作られたのですか?」

と問われて答えられませんでした。

 

答えは室町時代なのですが、知らない人も多いのではないでしょうか。

ちなみに「寿司はいつ頃からあるのですか?」という質問にも答えられませんでしたw勉強せねばー(^o^;

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