この時期になると必ず話題になるニュースがあります。
それはクリスマスケーキを販売する業者で、自分でケーキを買うことを強制されるニュースです。
コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、ケーキ店など、業種は問いません。正社員や契約社員、アルバイトなどの勤務形態も関係ありません。
勤務先でクリスマスケーキを販売していて、もし自分がその製品を買うことを当たり前のようにいわれたら、その会社に見切りをつけましょう。
給料から天引きであれば法律違反
会社が自社製品を買うことを薦めること自体は違法ではありません。
ただ給料からその商品代を天引きされたら法律違反です。給与明細から商品代が天引きされているかどうかを確認しましょう。
天引きされてなくとも、自社製品を買うことがノルマのようになっている勤務先はあまりいい会社ではありません。
勤務形態がアルバイトであればすぐに止めてしまいましょう。世の中にはアルバイトなんていくらでもあります。ブラックバイトを辞められない理由として、自分が辞めると勤務先に迷惑がかかるのでは、と考えてしまうことが多いようですが、気にすることはありません。自社製品を買うことがノルマになっているような会社に配慮は不要です。スパッと辞めてしまいましょう。
正社員もしくは契約社員の場合は、再就職の準備なども必要でしょうから慎重に判断する必要があります。でも、自社製品の購入を社員に依頼する時点で、この会社の未来はは暗いな、と見切りをつけたほうがいいでしょう。
雪印事件の社員が自社製品を書い続けた話
2000年に雪印による中毒事件がありました。
そのときに聞いた忘れられないエピソードがあります。ある社員が自社の製品である雪印の商品を書い続けたという話です。
- 事件は私とまったく関係のないところで発生した
- 私は雪印商品が好きだし、製品に誇りを持っている
彼は仕事帰りにスーパーやコンビニに寄っては雪印商品を買い続けたそうです。当時は事件の影響で雪印製品は大量に余っていました。それを見るたびに、彼は雪印商品を購入し続けました。もちろん自腹で。
奥さんから、冷蔵庫がいっぱいで入るスペースがないからもう止めて、といわれても買うのを止めなかったそうです。そしてその奥さんも、スーパーで買い物をするときに雪印商品が余っていたらつい買ってしまう、と話していました。
それくらい自社の製品に誇りを持っているなら、製品を買うことは逆に幸せなことなのでしょうね。
まとめ ー 自社製品を買うことがノルマになっているような会社には見切りをつけよう
最近はブラック企業という言葉だけではなく、ブラックバイトという言葉も当たり前のように使われるようになってきました。
もしコンビニなどのアルバイト先で、クリスマスケーキの購入を薦められたら、そのバイト先は良くない職場と考えてもらって間違いありません。
それぞれ事情があるでしょうから、すぐに辞めるのは難しいとしても、転職について真剣に考えてみましょう。もしくは副業を考えてみてもいいと思います。
雪印の話はある意味幸せな話です。自分の意思で自社の製品を買う、ということは、自分の会社の製品に誇りを持っているということでしょうから。
残念ながら、今年もそうでないケースが多いようです。
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