知り合いのWebデザイナーに、Webマーケティングで何かお薦めの本はない、と何気なく聞いたところ、ある本を紹介してくれました。
値段に少しビビりながらも、薦められたからには買わないとなー、と思い、購入して読んでみました。
- 主人公はWebマーケッターのボーン・片桐
- ストーリー仕立てで読みやすく構成されたWebマーケティングの解説書
- 全9章+各章ごとに解説という構成
- 貴方のブログから商品は売れていますか?
- まとめ ー Webマーケティングの入門書として読みやすい良書
読んでみるとこれがなかなかの良書でした。良い文章というのは分かりやすい言葉で書かれた文章のこと、という話を聞いたことがありますが、本に関しても分かりやすい本こそが良書といっていいでしょう。各章がストーリーと解説で構成されており、非常に分かりやすい内容になっています。
まあ、ストーリーの方はハードボイルドというよりは、ハードボイルド仕立てのお笑いですが、それはそれで良しとしましょう。
主人公はWebマーケッターのボーン・片桐
主人公はWebマーケッターのボーン・片桐という筋骨隆々の大男です。優れたWebマーケティングのスキルの持ち主で、パートーナーのヴェロニカとともに依頼された企業のWebサイトの改善を引き受けています。
・・・いや、改善というレベルではないかな。
悪質なSEO会社を敵に回し、超人的な能力のWebマーケティングスキル駆使して、問題を解決していきます。超人的なWebマーケティングスキル、って書いていて少し不思議な日本語ですが、そうとしか書きようがないのです。
たとえば主人公であるボーン・片桐が使用するノートPCは40kgあります。物理的にノートPCを重たくすることが、セキュリティに繋がるという設定です。
他にも10分以内に作業を終えないとノートPCが301℃に加熱するとか、ボーン・片桐の独自のボーンズIMEとか、タイピングをするだけなのになぜか上半身裸になったりと、お笑い要素がてんこ盛りです。
ストーリー仕立てで読みやすく構成されたWebマーケティングの解説書
主人公のボーン・片桐とパートナーのヴェロニカが手助けするのが、オーダー家具の「マツオカ」という零細企業です。
「マツオカ」は悪質なSEO会社に騙されて、自社のWebサイトの評価が落ちたことから売り上げが激減、社長も身体を壊して入院してしまいます。
一人娘の松岡めぐみが何とかして売り上げを回復すべく、Webサイトの改善に取り組む、というのが本編のストーリーです。
それだけではなく、ボーン・片桐と悪質なSEO会社との間にエピソードがあったり、バズボンバーというバズらせるコンテンツを作る集団が登場したり、最終的にはボーンとある人物が対決したりと、様々なエピソードがあります。
ストーリー仕立てにすることで、読みやすく構成されたWebマーケティングの解説書といっていいでしょう。
全9章+各章ごとに解説という構成
全部で9章に分かれており、各章ごとにテーマとそれに沿ったストーリー&解説があります。
たとえば第1章だと、SEOやガイドラインを順守したサイト作り、ペイドリンクについてボーンが活躍する話があり、その章の終わりに解説、という形です。
他にもSWOT分析、マインドマップ、セールスレター、ソーシャルメディア運用、コンテンツマーケティングと、ブログをやっている人なら気になる単語が目白押しです。
貴方のブログから商品は売れていますか?
ブログを運営している誰もが「ブログから利益が上がればいいなあ」と考えていると思います。でも、ほとんどの人が大きな利益を得ることができていません。もちろん私もその一人ですw
でも、利益がないからといって行動しなければ何も変わりませんよね。
沈黙のWebマーケティングは、行動するための指針になる本です。
この本のストーリーはオーダーメイド家具「マツオカ」のWebサイトから、商品を売るためにはどうすればいいのかが書かれています。それは間違いなくブログにも応用できます。
まとめ ー Webマーケティングの入門書として読みやすい良書
少し話は脱線しますが、ある方が「いいブログを作るコツは出し惜しみをしないこと」と書かれていました。
なので出し惜しみせずお伝えすると、この本はWebで連載されていたものを再編集+加筆したものです。
元々のコンテンツは、Webで全て読むことができます。
さらにはライティングをメインにした続編もあります。
本の副題にはディレクターズ・エディションとあるように、Webの内容に加筆されているので、本を買っても損をするということはありません。
Webで読んでみて「これは買いだな」と思ったら解説のある書籍を購入する、という流れが良いかと思います。
私はWeb版があるのを知らずに買ってしまったのですが(^^;
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