ティエンズ、という会社をご存知でしょうか。アムウェイのようなネットワークビジネスです。今回は友人からティエンズに誘われた話です。
ネットワークビジネスとティエンズの説明
ネットワークビジネスとねずみ講の違い
まずは簡単にネットワークビジネスについて説明します。
ネットワークビジネス(マルチ商法、マルチレベルマーケティング、無限連鎖取引)は違法ではありません。必ず破綻するねずみ講とは違います。
ティエンズは中国発祥のネットワークビジネス
ネットワークビジネスを扱う会社は、アムウェイのあとにいくつか誕生しました。
- ニュースキン
- ニューウェイズ
- フォーデイズ
このあたりが有名でしょうか。
ティエンズはその中国版ですね。中国版、といっても、運営しているのはティエンズジャパンという日本法人です。ネットで調べていたら、日本市場には一度参入したが失敗し、再度参入したようです。
昔の友人からある日突然電話が・・・・
私と同じ経験をした人もいるかもしれません。
ある日突然、昔の友人から電話がかかってきました。その友人の名前は仮にEとします。
友人Eは高校時代の同級生で、同じクラスになったことはありません。でも部活が3年間一緒だったので、それなりに親しくはしていました。高校卒業してからもときどき会っていたのですが、そのうち疎遠になり、ここ数年は連絡していない状況でした。
そのEからある日突然、電話がかかって来たのです。
(友人との会話なので、大阪弁になることをご容赦ください)
おお、久しぶり。元気にやってる?
おー、めっちゃ久しぶりやな。4年振りくらいか。今は何してんのん?
いやあ、前の会社でずっと働いているわ
おー、そかそか。でも、電話なんてめずらしいやん
ああ、スマホを変えたので電話帳を眺めてたら、名前を見つけたのでどうしてんのかな、と思って
このときまでは違和感は感じませんでした。
数年ぶりの電話だったので、めずらしいな、とは思ったものの、スマホを変えたときに電話帳を見て連絡した、というのは、理由としては自然な感じがしました。でも後日、友人Eは複数人に同じ理由で電話していたことが判明するのですが。
良かったら、今度メシでもどお?
ああ、せやな。行こか。場所はどうする?
最初に違和感を感じたのはこの時でした。会う、という返答は即座にしたものの、過去にEから二人で会うことを誘われたことが無かったからです。
ただ、卒業後に部活の仲間と一緒に食事に行ったりはよくしていたので、このときは個人的に何か頼み事でもあるのかな、と思いました。
その後は場所について相談して、電話から二週間後の土曜日に会うことになりました。
そして当日。
ああ、全然変わらへんな
お前も変わらんなー。まあ、でもお互い、老けたんは老けたな
しばらく昔話をしたあとに、友人Eがこんな話を切り出してきました。
最近はどお?何か不満はある?
このときに私はピーンとくるものがありました。 というのも過去にアムウェイに誘われたことがあったのです。アムウェイはネットワークビジネスの最古参の会社で、組織的にも最も大きい会社です。知名度が高いのでご存知の方も多いと思います。
私は過去にアムウェイに熱心に誘われた経験から、ネットワークビジネスの誘い方を把握していました。その要点は3つあります。
- 現状の不安を聞き出す
- 会社員を否定する
- 不労所得がいかに重要なのかを語る
やっかいなところは、この3つはそれなりに筋が通っていることです。
もちろん考え方は人それぞれですが、だれでも現状で不安や不満は持っているでしょうし、会社員が安泰かというとそうではありません。一部上場企業ですら潰れる時代です。
不労所得が重要なのもその通りです。副業=不労所得ではありませんが、副業や給料以外の収入がこれほど注目されている時代もないと思います。
ただ、だからといってネットワークビジネスを始めましょうよ、というのは、どうしても私には納得ができないのです。
そして、Eと現状の不安や会社のこと、不労所得について一通りしゃべったあと、Eはやはりこんなセリフを言いました。
ネットワークビジネスって知ってる?
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と思いました。そしてやっぱりアムウェイの勧誘だったか、と落胆しました。違っていたのは、彼が出した名前がアムウェイではなくティエンズだったことくらいです。
・・・ネットワークビジネスは知ってるよ。ティエンズは知らんけど
じゃあ、少し説明してもいいかな?
その後、話していたのはほぼ友人Eだけでした。
彼は、
- ティエンズの説明
- 商品の素晴らしさ
- 勧誘してくれた人は尊敬できる人
などを熱心に話してくれたのですが、私はほとんど聞いていませんでした。
その時に考えていたのは、友人とケンカ別れせずにどうやって断ろうか、ということだけでした。
私が実行したネットワークビジネスの断り方
ネットワークビジネスする人の主張
ネットワークビジネスをする人の主張はだいたい同じです。
- ねずみ講とは違う
- 商品が素晴らしい
- 商品が売れると利益にならない取引
- 法律的に問題ない
この辺りが標準のトークでしょうか。
そしてやっかいなのは、言葉だけを捉えて考えれば、素晴らしいといってもいい主張もあることです。
良い主張とそれに対する私の断り方
ネットワークビジネスをすることで、しばらく疎遠になっていた友達との縁が復活するよ
それはネットワークビジネスに賛同した場合だけだよね。賛同しなかった場合はどうなの。友人関係にヒビが入るんじゃないの?。旧友からの久しぶりの連絡が、宗教とか何かの団体からの誘いだったらがっかりしない?
下位のラインからお金が入るのは、上が下の面倒を見るから。助け合う組織になっている。
上が下の面倒を見るのは、お金が入るからだよね。普通の会社組織や、隣近所でも助け合いはあるよね。組織というのは助け合うのが当たり前で、相互に関与しないのであれば組織である必要ないよね。
大企業の社員でも安泰ではない。これからは副業や不労所得が重要。
不労所得は重要だけど、それを得るための手段は自分がやりたいものでいいのでは?。クラウドソーシングでも、アフィリエイトでも、物販でもアルバイトのダブルワークでも何でもいいけど、人を勧誘しないと成立しないビジネスは遠慮するよ。
いくつか屁理屈が入っているかもしれませんが、もし、ネットワークビジネスに勧誘されたときに断りたい方は、参考にしていただければ幸いです。
最後に私が言いたいことは。
ネットワークビジネスをやるかやらないかは本人の自由です。ただ、やらない人を無理に誘うのは止めましょう。そしてやらない人のことを、理解のない人や志のない人、のように話すことも止めましょう。
もちろん勧誘する人がそういう人ばかりではないと思います。でも、私みたいに分かっていてやらない人も居るのです。
このご時世ですから、副業は大いにやるべきでしょう。でもどの副業をやるのかは、本人が選択するべきです。
人によってはアフィリエイトが嫌だという人が居るかもしれません。どういう仕組みわからないし、リンクを踏んだだけで収入が入るなんて気持ち悪い、といわれるかもしれません。
人によっては物販が嫌だという人が居るかもしれません。金額を釣り上げるだけの転売で、チケットやゲーム機が高額になっているのを見ると腹が立つ、といわれるかもしれません。
人と人とは考え方が違うのです。
でも。
考え方が違っていたとしても。
相手と考え方が違うということを理解し、尊重し合える関係が望ましいと切に願います。
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