なぜこのマンガを購入しようと思ったのか自分でも分かりません。書店で平積みになっていたので、タイトルと表紙に惹かれたのでしょう。食糧人類というタイトルだけで、想像できる人はできると思います。そして、そういうのが苦手な人は読むのを止めておきましょう。
上から垂れ下がったチューブから何かを飲んでいる人間と、それを食べようとしてるエイリアンが後ろにうっすらと描かれています。
表紙だけで、カンが鋭い人はストーリーがわかるのではないでしょうか。
食糧人類のあらすじ
地球温暖化が進み、人口が減少にむかっている世界。
高校生の伊江は友人のカズとバスで帰宅途中に、バス内に撒かれた薬品で眠らされる。そのままバスごと拉致された伊江は、ある工場にたどり着く。工場内で目覚めた伊江が目にしたのは、ベルトコンベアに乗って運ばれる人間達だった。
伊江自身はトラックの荷台に乗せられており、そこには意識を失った人間が山積みされていた。伊江が異様な工場の状況に驚愕しているうちに、トラックの運転手や工場のスタッフに見つかってしまう。
「2型だな」という職員の理解できない声とともに伊江は捉えられ、ある部屋に放り込まれてしまう。そこにはチューブから出てきた液体をただただ飲み続ける太った人間達が多数存在していた。
巨大な蟲と二人の男性
伊江が運ばれてきたのは、人間を食糧として扱うための工場のようです。
その工場では、思考を抑制する麻薬性のある液体を飲ませ続け、人間を肥え太らせて、蟲のような生き物の食糧にしているようです。
「蟲」という旧字体をあえて使用しているのは、その方が雰囲気に合っているからです。人間を食糧とする巨大な蟲が登場します。そしてどうやらこの工場は、その蟲の食糧を確保するための工場のようです。
人間を肥え太らせる部屋で、伊江は二人の人物と遭遇します。黒髪で無口でクールなナツネと、メガネをかけてちょっとマッドサイエンティストのような雰囲気のある山引です。
この二人も伊江と同じように拉致されてきたようで、二人で強力して脱出の道を探っているようです。ただ何かを知っているような雰囲気もあり、それはこれ以降の巻で明らかになるのではないでしょうか。
蟲は何のために存在しているのか?
何のために巨大な蟲が存在しているのか気になります。工場にいるスタッフは明らかに蟲のために人間を食糧として扱っています。
蟲のために人間をバスごと拉致し、麻薬性のある特殊な水で肥え太らせて、食糧として扱う・・・劇中で山引が、一企業ができるレベルじゃない、と口にしていますが、正にその通りですね。
国、あるいは世界レベルで、人類という種を存続させるために、巨大な蟲を利用して人口の調整をしている、というと話が壮大過ぎるかな?
まとめ ー 読む人を選ぶマンガ。生理的にダメな人は多いかも
食糧人類、というタイトルから、異常気象で作物が育たなくなった世界で、食糧を確保するために、人間を拉致して食糧として扱っているマンガ、かと思ったのですが、読むと展開が少し異なっていました。
蟲の正体が何なのかが気になります。工場に居るスタッフは明らかにその蟲のために、人間を食糧として供給しています。どういう理由があるのだろう?
続きは気になりますが、2巻を買うのがちょっとためらわれます。読んでいて心地よくないマンガなのです。人間を食糧として扱うだけではなく、拉致してきた女性を妊娠、出産させて食糧として扱うシーンまであります。
おもしろいのですが気持ち良くない。上手く表現できないのですが・・・読むと食欲がなくなるマンガ、といえば多少は的を射ているかもしれません。
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