工業高校を舞台にした合唱マンガが「はしっこアンサンブル」です。文化系の部活をテーマにしたマンガはいくつかありますが、合唱は珍しいですね。
著者は「げんしけん」の木尾士目です。帯にも同じ文句が掲載されてます。
『げんしけん』の木尾士目最新作!!
この「げんしけんの木尾士目」という呼び方が変わるときが来るのかなーと思ってしまいますね。私自身は「げんしけん」というマンガが好きだったので、変わって欲しいような欲しくないような・・・
でも「げんしけん」を読んでなければ、「はしっこアンサンブル」を買ってないのは確実ですね。
ヤンキーが合唱に参加!?
はしっこアンサンブル2巻では、不良学生で武闘派ともいってもいい折原の過去が明らかになります。
1巻を読んだときに、このキャラは不幸な過去があって、それでも最終的には合唱部に合流するんだろうな、と思っていたのですが、その通りになりました。
その通りにはなったのですが、展開はやっぱり印象的でした。キーになったのは折原がずっと聞いていた歌でした。その歌は意表を突かれたといってもいいでしょう。それくらい意外な歌でした。シーンにはすごくマッチしていましたが。
そしてその歌こそが、折原がずっとイヤホンを外さなかった理由でもあります。
ようやく女性キャラも参加
げんしけんはオタクの大学生のサークル活動を描いたマンガですが、中心にあるのは恋愛でした。それも少し屈折した恋愛かな。
- 初代 オタク同士の恋愛
- 二代目 男の娘が男を好きに
げんしけんは物語の中心に恋愛があったのですが、はしっこアンサンブルは今のところストレートに合唱です。
合唱は自分の全然知らない分野なので、それはそれで興味深く読んでいるのですが、恋愛要素もないとちょっと寂しいかなと思っていました。そこにようやく登場したのが、倉田栞音(くらたしおん)という女性キャラです。
劇中で残念美人と呼ばれているドジっこで、ピアノ担当として合唱部に参加します。ただ恋愛要素はまだまだ何もないのですが。
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女性キャラが参加しても不思議と萌えがない
残念美人の倉田栞音以外にも、女性キャラは複数登場します。
- 主人公の幼馴染の小泉日毬
- 倉田栞音の友達にしようとしている加藤花観
- 柔道経験のある長谷川
- 巨乳の北野先生
この辺りが今後のレギュラーメンバーになりそうです。ただ、今ひとつ私的に萌えるキャラがいません(爆)。げんしけんの男の娘の波戸ちゃんは可愛いのに、はしっこアンサンブルの女性キャラが可愛いと思えないのはなぜだろう?
2巻では残念美人の倉田栞音が倒れた拍子に、北野先生の胸に触れるシーンがあります。胸に触れるというよりは、胸を揉むという方が正しいかな。それも何度も揉んで感触を掴んで、その感触を生かして授業で出来なかった木工加工ができるようになったりします。
それでも不思議とまったく萌えないのはなぜだろう。
まー、私もいい年なので、感受性が摩耗しているのかもしれませんw
まとめ ー 声は耳ではなく脳で聞いている
さて、女性キャラ云々はおいておいて、はしっこアンサンブルの主題はあくまでも合唱です。そして読むと不思議と合唱を聞きたくなります。
たとえば、主人公の藤吉と合唱部を作ろうとしている木村が二人で練習するシーンがあります。二人とも男子なのですが、そのシーンでは「女性の声が聞こえる」そうです。
耳内倍音、というそうですが、そういう現象を一度体験してみたいですね。音は聞こえないものまで含んだ膨大な情報、という木村のセリフも気になります。
個人的には楽しく読めているのですが、扱っているテーマがマイナーなものだけに、コミックが売れているのかどうかが気になります。打ち切りにならないかどうかだけが心配です。
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