ゲーム会社の社員が参加する交流会といっても様々なものがあります。その最も大きいものが東京ゲームショウでしょう。
東京ゲームショウではビジネスデイの最後に、アフターパーティーと呼ばれる交流会があります。ゲーム開発者の親睦会的なものですね。他にもGTMFやCEDECなどのイベントでも交流会が開催されています。
今回はゲーム会社同士の交流会の様子をつらつらと記載してみます。
大規模交流会での各会社の立ち位置
ゲーム業界の頂点に位置するのがパブリッシャーであるゲームメーカーです。その中でもハードやプラットフォームを持っているところですね。任天堂やソニーなどになります。
任天堂などはその最たる会社なのですが、任天堂の社員の方はあまり交流会に参加されることが少なかったりします。社風的なものなのかもしれません。
次がゲームメーカーです。ここまでがパブリッシャーですね。そして規模の大小はありますが、ゲーム開発会社と続きます。
明確に序列がある訳ではないのですが、商流が明らかに影響します。開発会社からみればゲームメーカーはクライアントさんになるので、交流会などで何とか繋がることができないか模索するのです。
交流会に参加して悔しいこと
私が所属するような中小の開発会社にとって、交流会でやるべきことは3つです。
- 挨拶をする
- 名刺交換をする
- 訪問の約束をする
早い話が営業です。
ゲーム開発会社は、ゲームメーカーや規模の大きなゲーム開発会社から、仕事を受託して成り立っています。そのため交流会は営業のチャンスなのです。
ある大きな交流会に参加したときのことです。その会には大手ゲームメーカーの部長さんが参加されていました。
その部長さんは周りを人で取り囲まれていました。理由はもちろん名刺交換を希望する人が取り囲んでいたからです。もちろん私も名刺交換を狙っていたので、人が少なくなったタイミングを見計らって挨拶に行き、名刺交換をお願いしました。
ところが、その部長さんは私の名刺を見ると申し訳なさそうな顔で、
ごめんなさい。先ほどの交換で名刺が切れちゃったんですよ
と返答されました。
タイミングが遅かったかー、と少し凹みつつも、名刺が切れたものは仕方がないので、自分の名刺だけをお渡ししました。
大手開発会社が相手だと
勘の鋭い人は、このあとの展開がお分かりになったかもしれません。
私が名刺交換を申し込んで断られたあと、別の開発会社のプロデューサーが挨拶に行き、名刺交換を申し込まれました。
そのときにゲームメーカーの部長さんは、何ごともなく名刺を取り出して交換したのです。プロデューサーは部下2名と一緒で、その方たちとも名刺交換をされていました。
そのプロデューサーは大手開発会社に所属されている方で、ファミ通などにも何回か登場しています。
要は私のような名も知られていない開発会社と名刺交換すると、あとで営業が面倒なので、名刺が切れたことにして自分の連絡先を教えたくなかったのでしょう。
まとめ ー 仕方ないけど、もっと良い対応はないものか
今回の名刺交換の話は、業界的にはよくあることなのかもしれません。別の交流会に参加したときでも似たようなことがありました。
ある意味、仕方のないことなのですが、もうちょっと良い断り方がないものなのかとも考えてしまいます。
ちなみに私は交流会に参加したときは、誰とでも名刺交換します。あとで営業されると面倒だ、と考えたことはありません。名刺交換だけで仕事につながることも少ないですし、名刺交換くらいは気持ちよくしたいと思うので。
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