社会人であれば、誰でも採用面接を受けたことがあるでしょう。社会人でなくてもアルバイトの面接や会社の求人募集を見たことがある方は多いと思います。
その求人募集でよく見かけるのが、
- コミュニケーション能力が高い人
という言葉です。求める人物像の欄に「コミュニケーション能力が高い人を求めています」とよく書かれていますよね。
でも、コミュニケーション能力って何でしょう?
- 人当たりの良さ
- スピーチのうまさ
- 会話する能力
上記はコミュニケーション能力とよくいわれる要素ですが、どれも違うと思っています。
今回は企業の求人募集などで書かれることの多い、コミュニケーション能力の正体について書いてみます。
きっかけはある会社の社長さんとの会話
今日、あるゲーム開発会社の社長さんと打ち合わせをしていました。ゲーム開発会社といっても大きな会社ではありません。社員は数人で、プロジェクトごとにフリーランスの人たちとチームを組んで仕事をされているタイプの会社さんです。
その会社の社長さんと、打ち合わせが終わったあとの雑談していたときのことです。
新しいフリーランスの方にプロジェクトに入ってもらったのですが、中々上手く行かなくて・・・
ほお。どういう点で苦労されているんですか?スキルが低いとかですか?
いや、スキルは高いんですよ。出してくれる成果物もハマればかなり良いものを作ってくれます
じゃあ、金銭面か、コミュニケーション能力ですか?
そう。コミュニケーション能力! 人当たりはいいんだけどコミュニケーション能力が低くてね。こちらの思うように仕事が進まないことが多いんですよ。
コミュニケーション能力とは相手の要求を汲み取る能力
もうずばり書いちゃいますが、企業が求めるコミュニケーション能力とは、相手の要求を汲み取る能力です。相手の立場に立って考えることのできる能力、と言い換えてもいいでしょう。しゃべりが上手いとか人当たりが良いとかはではありません。
前述した会社の場合は、新しくプロジェクトに入ったフリーランスの方の対応に苦慮していました。 その理由は、人当たりは良いがコミュニケーション能力の低い方だったからです。
- 話すといつもにこやかに対応してくれる。
- 気分のぶれがなく、怒ったりしないので話しやすい。
- 成果物のクオリティは非常に高い。
- ただ、こちらの要求と違うものが上がってくること多い。
そのフリーランスの方は、3DCGのスキルが非常に高く、成果物のクオリティもとても高いものを上げてくれるそうです。
でも、仕様からちょっとズレていたり、独自のアレンジが入っていたり、急ぐべきところで製作に力を入れ過ぎてアップが遅れる、などの細かなトラブルが重なって苦労しているとのことでした。
まとめ ー 相手の意図を汲み取ろう。相手の立場に立って考えよう。
会社が求めるコミュニケーション能力とは、会話する能力や人当たりの良さなどではありません。相手の意図を汲み取る能力、相手の立場に立って考えられる能力です。
アメリカの自動車王ヘンリー・フォードが、
「成功に秘訣というものがあるとすれば、自分の立場からも相手の立場からも物事を考えられる能力である」
という名言を残しています。それこそがコミュニケーション能力の正体ではないでしょうか。
もっとも、私自身のコミュニケーション能力が高いか、と問われると正直なところ悩んじゃうので(^^;、あまりエラそうなことは言えないのかもしれません。
でもこの記事が、仕事や求職活動で、コミュニケーション能力って何だろう、と悩んだときの参考になれば嬉しく思います。
コメント