長く社会人をやっていると、良かれ悪かれ色々な経験が身に付きます。
今回は私が考える「」を書いてみます。
仕事が山ほど降ってくる
「今日はこのデータを上げて、後はアレしてコレすれば」
誰もが仕事のダンドリを考えると思います。会社によってはプロジェクト管理ツールを利用していたり、スクラムを導入していたりすることもあるでしょう。ひとつのタスクにかかる時間が明確になっていれば、作業を終える目処も立つと思います。
ただ・・・予定通り行かないのが仕事です。
上司からの無茶振り
実はつい最近まで「無茶振り」という言葉には悪い印象しか持っていませんでした。でも茂木健一郎氏の本に、無茶振りこそが人を育てる、という意味の文章が書いてあったので、今は無茶振りが絶対悪とは考えていません。無茶振りはときには人を育てる要因にもなると捉えています。
それはさておき。
仕事が詰まっているときの上司からの無茶振りは困りますよね。あるいはクライアントからの無茶振り。
私は大手ゲームパブリッシャーも孫請けの開発会社も経験しているのですが、特に孫請けの場合は、元請けの顔を立てるために無理難題を言われることがしばしばあります。
そしてやってくるトラブル
仕事が遅延する原因のほとんどはトラブル、という言葉を聞いたことがあります。
PCの不調、開発ツールの不具合、原因不明のバグ、スタッフの体調不良、スタッフの突然の逃亡(冗談みたいに書いていますが、過去に実際にありました)などなど。
このトラブルさえなければ、と嘆きつつも、結局は残業や休日出勤で何とか仕事を片付けた、ということを何度も経験してします。
、それは・・・
「すぐにその仕事に取り掛かること」です。
なんだ、そんなことか、と落胆された方もおられるかもしれません。でも、これこそが「」だと思います。
例えば今日が月曜日で、上司から来週の月曜日が納期の仕事を頼まれたとしましょう。自分でざっと見積もったところ、その仕事は2日あれば終えることができそうです。さて、貴方はいつその仕事を始めますか?
ほとんどの人が水曜日か木曜日辺りから、その仕事に取り掛かり始めるのではないでしょうか。
サラリーマンにとって、何も仕事がない状態ということはほとんどありません。常に何かしらの仕事を抱えている状態で、次の仕事が降ってきます。だから上記のようなケースでは、ほとんどの人が今やっている仕事を優先し、後からやってきた仕事を後回しにするのです。
仕事は自分では正確に見積もったつもりでも、取り掛かってみるまで分からないことがあります。だからこそすぐに着手し、ある程度目処が立った時点で、元の仕事に戻るのが良いのです。
上記のケースだと、
・仕事を頼まれた月曜日を丸1日(もしくは半日でも良い)をその作業にあてる
・今までの仕事はいったんストップし、その仕事に注力する
という対応をします。
2日で終わる仕事で、1日を作業に当てれば、まず間違いなくその仕事の目処が立ちます。
「思ったより早く終わりそうだ。後は木曜日に見直しをしよう」
という結果が出るかもしれませんし、
「資料集めに時間がかかる。今の仕事のスケジュールを調整しよう」
という見通しが立つかもしれません。
要は、その仕事にすぐに取り掛かることで、
・その仕事にかかる時間を正確に見積もれる
・ある程度その仕事を進めることができる
という目処が立つことが一番大きいのです。
後は今の仕事の調整だったり、時には上司に延長を頼むなりして、仕事を上手く回せるようになります。
もっとも仕事の総量が、自分のキャパシティを超えるケースだと、上記の方法は役に立たないかもしれませんが・・・
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