ビジネスメールを書くときに、メールの最後に書く決まり文句があります。
どうぞよろしくお願い致します。
この言葉使いですが、間違っているそうです。
実は私はそれを知らずにずっと使い続けていました。今まで全く気づきませんでした。もう何千回とこの言葉を使ってきたのだろう。
正しくは、
どうぞよろしくお願いいたします。
です。ひらがなで書かないといけないそうです。知らなかった・・・
気になったので、辞書を片手に怪しい日本語を色々と調べてみました。仕事でメールを書くときの参考にしていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します
冒頭に書いたように正しくはひらがな表記の「どうぞよろしくお願いいたします」です。お願いいたします、のように補助動詞として使う場合は漢字で記載してはいけません。「不徳の致すところ」というように動詞の場合は漢字で記載します。
お越し頂く
これも正しくはひらがな表記の「お越しいただく」です。お越しいただく、のように補助動詞として使う場合は漢字で記載してはいけません。「お菓子を頂く」というようにものを貰うときや、食べるという意味での動詞は頂くという漢字表記になります。
ご連絡下さい
これも正しくはひらがな表記の「ご連絡ください」です。下さい、という言葉も漢字とひらがなで意味が変わり、漢字の下さいはものを貰うときに、ひらがなのくださいは相手に何かしてほしいときに使用します。
お世話になっております
定番の言葉のひとつの「お世話になっております」は、初めてメールをするときに書くと間違った表記になります。ただしくは「お世話になります」。既に何度かメールをやり取りしていたり、馴染みのクライアントさんには「お世話になっております」と書くのです。
御社
話し言葉ではよく使われる御社も、メールだと正しくは「貴社」になります。汽車、記者、帰社など同音異義語が多いために、話し言葉だと貴社を避けて御社を使うようになったといわれています。
各位様
各位、という言葉には既に敬意が含まれているため、正しくは「各位」です。各位殿も同じように間違いですね。各位が既に皆様という意味なので「各位様」は皆様様と書いていることになります。
大変参考になりました
参考という言葉が、考えの足しにする、という意味なので、メールに書くのは不自然です。特にクライアントさん相手には使用してはダメですね。正しくは「大変勉強になりました」です。
ご多忙のところ
間違ってはいないのですが「ご多用のところ」と書いたほうがいいでしょう。心が亡ぶと書いて「忙しい」と読むので、ご多忙のところ、という言葉を嫌うひともいるのです。
お伺いいたします
正しくは「お伺いします」もしくは「伺います」です。お伺いいたしますは二重敬語になります。元々は「伺います」が正しい言葉使いで「お伺いします」も二重敬語になるのですが、既に「お伺いします」が一般的になっているので、使用しても問題なさそうです。「お伺いいたします」は正確には三重の敬語になりますね。
ご教授ください
連絡先を教えて欲しい、といった軽いお願いの場合は「ご教示ください」です。ご教授くださいも間違いではありませんが、長い期間に渡って教えてもらうときや、重要な技術を教えていただくときに使用します。
まとめ ー 漢字とひらがなで意味が変わる日本語
個人的にショックだったのが、漢字とひらがなで意味が変わる日本語です。
- いたします/致します
- いただく/頂く
- ください/下さい
などはあまり深く考えずに使用していました。
今まで何百通もこれでメールを書いていたかと思うと、クライアントさんとの打ち合わせするのがちょっと恥ずかしいですね。でも、過去は変えられないので、これからを変えて行くことにします。
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