東京テレビの「未来世紀ジパング」という番組を観ました。その番組で気になったのが「労働生産性」という言葉です。
日本人は昔から「勤勉過ぎる」とか「働き蜂」といわれます。
- 実際に日本人の労働時間は長いのかどうか
- 年間の休日数に違いはあるのか
- 長いのであれば他国よりも成果が上がっているのか
などなど、労働を取り巻く環境が気になったので調べてみました。
日本人の労働時間は長いのかどうか
まずは日本人の労働時間が長いのかどうかを検証してみます。
データは独立行政法人労働政策研究・研修機構がまとめたデータブック国際労働比較2017から引用しました。
週労働時間(製造業)
国名 | 時間 |
日本 | 41.4 |
アメリカ | 41.8 |
カナダ | 37.5 |
イギリス | 41.5 |
ドイツ | 40.0 |
フランス | 37.9 |
シンガポール | 49.3 |
韓国 | 43.3 |
日本の週の労働時間は41.4時間だそうです。
・・・ほんまか!?
と一瞬、ツッコミたくなってしまったのですが、資料の出所は総務省が行った「労働力調査」だそうなので、信じるしかないでしょう。
ゲーム業界を除いて調査したのではないだろーか。あ、いや、製造業の合計なので、ゲーム業界は元々入っていないのでしょうね。
とはいえ、この表だけをみると日本人の労働時間は決して長いとはいえないようです。お隣の韓国やシンガポールの方が労働時間だけでみると長いですね。
年間休日数に違いはあるのか
国名 | 年間休日 |
日本 | 137.4 |
イギリス | 137.1 |
ドイツ | 145.0 |
フランス | 145.0 |
イタリア | 140.0 |
年間休日数については5カ国しかデータを見つけられなかったのですが、ここでもそれほど驚くべき数字は出ていません。
イタリアとか年間の休日は半分くらい行っているだろー、と思っていたのですが、それは私の偏見でした。
お隣の韓国や、週の労働時間が長かったシンガポールの休日数が気になりますね。
いちばん重要な労働生産性
労働生産性とは労働時間に対してどれだけの生産量を得られたのかという数値です。
端的にいうと下記のようになります。
- 労働生産性が高い→効率よく働いている
- 労働生産性が低い→効率よく働いていない
要は効率よく働いているのかどうか、長時間労働が成果に結びついているのかどうかが気になります。
国名 | USドル |
アイルランド | 95.8 |
ノルウェー | 78.7 |
アメリカ | 69.6 |
ドイツ | 68.0 |
フランス | 66.9 |
フィンランド | 57.9 |
イタリア | 54.1 |
イギリス | 52.7 |
カナダ | 50.8 |
日本 | 46.0 |
トルコ | 39.2 |
韓国 | 33.2 |
メキシコ | 20.6 |
(出典 労働生産性の国際比較2017年版 公益財団法人日本生産性本部)
日本はOECD(経済協力開発機構)加盟国35カ国中20位という結果でした。
残念ながら高くはないようです。効率よく働いている、生産性が高い、とはいえない結果でした。
何となくドイツやノルウェーは高いだろう、イタリアは低いんじゃないかなーと思っていたのですが、全て日本よりは上でした。イタリアの方、ごめんなさい。
まとめ ー それほど労働時間が長いわけでもなく微妙な結果に
実はこの記事を書き始めたときは、
- 日本は労働時間長い
- 休日も少ない
- 生産性も上がっていない
なので、全然だめじゃないか!、という展開になることを期待していたのですが、全て中途半端な結果に終わってしまいました(^^;
まあ、現実が予想通りに行くことはあまりないので、気にしないことにします。
ただ、日本の労働生産性が低いのは確かなようです。
昨日観たテレビ番組の「未来少年」でも、日本人の労働生産性の低さについて言及していました。
逆の見方をすれば、労働生産性を上げることができれば、日本人の労働時間はもっと減らすことができることになります。労働生産性が高い国はどういう働き方をしているのか、何か効率の良いシステムがあるのか、その辺りをまた調べて記事にしてみることにします。
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