狼と兎のゲー?? 「怪物」に追いかけられる小学五年生の逃避行。好き嫌いが分かれるかも。
私の好きなミステリーのひとつが我孫子武丸氏の「殺戮にいたる病」です。「狼と兎のゲーム」はその我孫子武丸氏の作品です。DVを繰り返す親から逃げる小学生五年生の逃避行がメインなので、ミステリーというよりは、逃避行を舞台にしたサスペンスという感じでしょうか。 おもしろい作品なのですが、好き嫌いは分かれるかもしれません。主人公は小学五年生の二人組なのですが、追いかける「狼」である山上茂雄がすごく凶悪に描かれています。殺人、暴力、暴行、虐待という行為を繰り返すので、読後感があまり良くないのです。暴力描写が苦手な人は注意が必要です。 狼と兎のゲーム (講談社文庫) posted with ヨメレバ 我孫子…