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日本の軍師ベスト10。三人の歴史作家が選んだベスト10と独自のベスト10

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図書館で借りた本を眺めていたら「大戦国史 最強の武将は誰か?」というタイトルがありました。以前に紹介した記事の「大戦国史」と同じ文藝春秋が発行元なのですが、内容は異なっているようです。

再編集というよりは構成が変わっているので、別の本のような印象です。だいたい五分の一くらいが同じ記事でしょうか。作家へのインタビューや座談会もあるので、歴史小説が好きな方はこちらのほうが合っているかもしれません。

 

最強の武将についても個人的な武勇、戦場に置いての指揮官としての強さ、統治能力、そして智略と4つの能力に分けて記載されています。

 

そうなんですよねー。

一概に最強の武将といっても、ここは分けて考えるべきところですね。宮本武蔵は個人的な武勇には優れてましたが、宮本武蔵が最強武将、といわれると違和感を覚えてしまいます。

 

私が以前に書いた戦国時代の最強武将についての記事は、戦場での指揮官としての強さを基準に置いています。

www.daremomiteinai.com

 

日本の軍師ベスト10

三人の歴史作家が選んだ軍師ベスト10

「大戦国史 最強の武将は誰か?」には、3人の作家による日本の軍師ベスト10を決める記事があります。

参加した作家は、宮城谷昌光、津本陽、半藤一利のお三方です。歴史小説好きにはおなじみの作家さんですね。

 

3人の歴史小説家が選んだ日本の軍師ベスト10を記載します。

  • 勝海舟
  • 児玉源太郎
  • 黒田官兵衛
  • 山本勘助
  • 竹中半兵衛
  • 直江兼続
  • 太原崇孚雪斎
  • 伊勢新九郎
  • 遠藤喜右衛門
  • 石原莞爾

明確な順位は記載されていないので、登場順に並べてみました。近代も含まれているので、幕末時代の幕臣勝海舟や、日露戦争の満州軍総参謀長の児玉源太郎、満州事変の首謀者といわれる石原莞爾などが入っています。

 

遠藤喜右衛門 知られざる浅井家の名軍師

この中だと知名度がないのは遠藤喜右衛門でしょうか。

遠藤喜右衛門は戦国時代の近江浅井家の家老で、織田信長を2度も暗殺しようとした人物です。遠藤喜右衛門は浅井長政と織田信長の始めての会談のときに信長の能力を見抜き、暗殺すべきと長政に進言しました。このときは長政に止められたのであきらめましたが。

 

遠藤喜右衛門の凄いところは、のちに織田信長に味方するように進言したことです。

信長が浅井家と攻守同盟を結んでいた朝倉家に侵攻したときに、長政の実父である浅井久政や重臣のほとんどが朝倉家に味方することを支持しました。織田家に見方すべきと主張したのは遠藤喜右衛門だけだったともいわれています。単に信長嫌いの人ではなく、情勢を見極める能力を持っていたのでしょう。

 

結局、浅井家は結局朝倉家との同盟を優先し、織田家と闘うことになりました。姉川の戦いで浅井・朝倉軍は織田・徳川軍に大敗します。

そのときに遠藤喜右衛門は二度目の織田信長の暗殺を実行に移します。味方の武将である三田村左衛門を首級を手にし、織田軍の武将の振りをして信長暗殺のために本陣まで乗り込んだのです。

 

戦国時代には当たり前のことですが、ネットも写真もありません。遠藤喜右衛門が織田軍の陣地に乗り込んでも、浅井家の武将の首級を手にしていれば疑われることはありませんでした。

遠藤喜右衛門にとって不幸だったのは、遠藤喜右衛門の顔を知っている武将である竹中重矩(竹中半兵衛重治の実弟)が陣地にいたことです。

竹中兄弟は岐阜を離れたときに近江浅井家の客分になっていた時期があり、遠藤喜右衛門の顔見知りだったのです。

かくして遠藤喜右衛門は織田信長まで数十メートルの距離まで近づいたところで、竹中重矩に正体を見破られ、捉えられたあとに斬首されました。

 

北条氏を名乗らなかった伊勢新九郎

伊勢新九郎は北条早雲のことですね。あまり知られていませんが、伊勢新九郎はその生涯で一度も北条氏を名乗ったことがありません。北条氏を名乗るのは二代目の氏綱からです。

伊勢新九郎は今川家の軍師としても長く活動したので、軍師としてのランクインも当然でしょう。

 

選定された作家のうち、半藤一利氏は近代を舞台にした作品が多いので、近代史の3人がランクインしたのかもしれません。

戦国ヲタとしては、これを戦国時代に限定にしてみたいですね。

 

 

 

日本の軍師ベスト10 戦国編

  • 真田幸村
  • 後藤又兵衛
  • 黒田官兵衛
  • 山本勘助
  • 竹中半兵衛
  • 直江兼続
  • 太原崇孚雪斎
  • 伊勢新九郎
  • 遠藤喜右衛門
  • 立花道雪

戦国時代に限定して軍師ベスト10を作成してみました。

司馬遼太郎の作品に「軍師二人」という短編があるのですが、その軍師二人は真田幸村と後藤又兵衛のことです。

 

大阪の陣のときに大坂城内には二人の軍師が居ました。その二人は時と条件がそろえば、天下さえ取れるといわれた能力の持ち主でした。それが真田幸村と後藤又兵衛です。

なのに大阪城内にはその二人を使いこなせる大将はおらず、結局は二人の説を両方とも採用し滅亡してしまう、というのが「軍師二人」のあらすじです。

 

立花道雪は九州の大友氏に仕えた武将です。

一人娘が立花ぎん千代なので、戦国ゲーム好きには立花ぎん千代の実父といった方がわかりやすいかもしれません。

 

立花道雪は大友氏二代に仕え、北九州の各地を転戦し、大友氏の最盛期を築き上げました。武田信玄がその武略に憧れて対面を希望したという逸話さえあります。

 

大友宗麟は耳川の戦いで島津氏に敗北し、九州の覇権を失うのですが、この遠征に終始反対し続けたのが立花道雪です。耳川の戦いにもし立花道雪が参加していたら、歴史は変わっていたかもしれません。

耳川の戦いで大友氏の勢力が衰えた後も、立花道雪は大友氏を支え続けました。この辺りも道雪の評価が高い所以ですね。

 

まとめ ー 誰か一人は選べないが

登場した軍師の中で誰か一人を選ぶのは難しいですね。他にも入れたい武将が何人もいるくらいなので。

 

人によっては石田三成の武将の島左近や毛利氏の外交を担当した安国寺恵瓊、伊達政宗の右腕として活躍した片倉小十郎景綱などが入るかもしれません。

実在したかどうかが不明な武田信玄の軍師である山本勘助が入るのなら、上杉方の宇佐美定満を入れるのもありでしょう。

 

この辺りは戦国ヲタには話題が尽きないネタとして楽しめばいいのでしょうね。