このブログではあまり記事にしていないのですが、私は投資歴が20年近くあります。
色々な投資商品の経験があるのですが、最近はほぼFXのみになっています。これは個別株をじっくりと調べる時間がないのが原因です。
さて、そのFXやあるいはパチンコのようなギャンブルでもいいのですが、利益を得られるかどうかはある心理バイアスが影響しています。それが「ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)」です。
ギャンブラーの誤謬とは?
ギャンブラーの誤謬で一番有名な例え話はコインの表裏です。
コインを投げて表か裏かを当てるゲームを行います。
- 表
- 表
- 表
- 表
- 表
5回投げて全て表が出ました。さて次に出るのは表でしょうか裏でしょうか?
「表が5回連続で出たのだから、次はそろそろ裏が出そう」
という考え方がギャンブラーの誤謬になります。
コインを投げて表が出るのか裏が出るのかは、常に二分の一の確率です。毎回変わることなく50%なのです。つまり5回連続で表が出たとしても、6回目に表が出るのか裏が出るかの確率はやはり50%なのです。
関西ローカルのテレビ番組「ノンストップゲーム」
視聴者参加型のクイズ番組で「ノンストップゲーム」という番組がありました。関西ローカルで、しかも20年以上も前に放送されていた番組なので、ご存じない方も多いかもしれません。
関西在住の方は、横山ノック氏や板東英二氏が「大!大!大!大!」もしくは「小!小!小!小!」と掛け声をかけながら走る番組、といえば、思い出してもらえるのではないでしょうか。
このゲームでもギャンブラーの誤謬が影響しています。番組に参加した視聴者は、サイコロを三つ振って大(11から18)か小(3から10)のどちらかを当てるのですが、これも確率は50%です。
大がX回続いたから次は小、という考え方が「ギャンブラーの誤謬」になります。
ちなみに当時は私も子どもだったので、ギャンブラーの誤謬という言葉を知りませんでした。何となくサイコロを三つも投げるのだから、確率としては大の方が多いのではくらいにしか考えていませんでした。
あるとき、一緒に見ていた兄の言葉で、ようやく50%の確率であることに気づきました。
毎回確率は50%やから、次はそろそろ小とか考えても仕方ないのに
あ、そうか。じゃあ、このゲームは必ず50%で外れるんや!
なるほど。そうでないと番組が成立しないよなー
そのとき兄の言葉にすごく感心したことを覚えています。
FXとパチンコにおけるギャンブラーの誤謬
FXとパチンコを一括りにすると、何となく怒られちゃいそうな気もしますが、そこは気にしないで進めます(^^;。まずはFXから。
FXにおけるギャンブラーの誤謬
FXというのは通貨が上がるか下がるかで、利益を得られるどうかが決まります。もちろんファンダメンタルズやテクニカルなどの判断要素はあるのですが、現在のレートから上がるか下がるかは常に50%です。
- これだけ下がったから次は上がるだろう
- これだけ下がったから次も下がり続けるだろう
上と下は入れ替えてもいいのですが、どちらもギャンブラーの誤謬ですね。過去の値動きから影響を受けた心理バイアスです。
どんなに上がり続けようが下がり続けようが、過去の値動きは関係無く、今のレートから上がるか下がるのかを、様々な要素から判断しないといけないのです。
パチンコにおけるギャンブラーの誤謬
パチンコは完全確率方式です。完全確率抽選といってもいいのかな?
パチンコはチャッカーに玉が入ったときに抽選を行っています。
たとえば300分の1の確率で大当たりするパチンコ機があったとします。このパチンコ機は300回回転すれば1回当たる訳ではありません。
パチンコの玉がチャッカーに入ったときに300分の1で当たる可能性があるのです。つまり300回回して1回当たることが保証されているのではなく、1回回るごとに300分の1の確率で当たることが保証されているのです。
まとめ ー ギャンブラーの誤謬を頭の隅っこに
FXでもパチンコでも、ギャンブラーの誤謬という言葉を頭の隅っこにでも入れておくと良いと思います。1回の行為に対して、常に確率は同じなのです。
これはソーシャルゲームのガチャでも同じです。
ずっと外れ続けたので、そろそろ次は当たるだろう、という考え方はギャンブラーの誤謬ですね。1回ごとの確率は常に同じなのです。頭の隅っこに起きつつガチャを引きましょう。
ちなみに私のパズドラのガチャには、イデアル(パズドラの当たりキャラ)は実装されていないようです。ギャンブラーの誤謬以前の問題ですねw
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