機動戦士ガンダム サンダーボルト外伝2 戦場としての宇宙空間

マンガ レビュー

私はガンダム世代の人間です。

ガンプラにもハマりましたし、ゲームも「ギレンの野望」を中心によく遊んでいました。

 

ちなみにギレンの野望は、他のガンダムゲームとは一線を画する存在だと思っています。シミュレーションゲームには戦略級や戦術級といった分け方があります。ギレンの野望は比較的めずらしい戦略級シミュレーションゲームになります。

 

それだけではなく個別のユニットを動かす戦術的な要素もあり、シミュレーションゲームとして非常によく出来ています。ガンダムには詳しくなくても、シミュレーションゲーム好きの方にもお勧めです。

 

少し話が脱線しました^^;

 

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機動戦士ガンダム サンダーボルトとは

漫画家の太田垣康男氏による「宇宙世紀」を舞台にしたガンダム作品です。本編では一年戦争末期を舞台としてスタートし、現在は一年戦争後の世界に場所を移して連載が続いています。

 

機動戦士ガンダム サンダーボルト – Wikipedia

 

私はコミック派なので、連載雑誌は読んでいないのですが、「ビッグコミックスペリオール」に連載されていることから考えても、大人向けのガンダムシリーズといっていいでしょう。

 

外伝はプラモデルを駆使したフルカラー作品

サンダーボルトはメディアミックスが進んでいます。この外伝だけでなくアニメ化やバンダイから作品に登場したモビルスーツのプラモデルまで登場しています。

 

今はガンプラはさすがに触らなくなりましたが、それでも子どもと一緒におもちゃ屋さんを訪れたときに、プラモデルのパッケージを手にとることはあります。太田垣氏によってリファインされたモビルスーツのデザインは、エッジや細部のモールドまで現実感があり、非常に良くできています。

 

あまりいい日本語が思いつかないのですが、太田垣氏のモビルスーツのデザインは「ありそう」な感じがします。合理的というか、宇宙空間であればこれが必要だよね、と言いたくなるようなデザインです。

 

ただ外伝の各コマを絵としてみると、どうしても違和感を感じるときがあります。自分がCGデザイナーのせいなのかもしれませんが、模型っぽい軽さが背景の重さと合ってないときがあります。デザイン用語でいうと、トーンが合ってない、というところでしょうか。

 

内容は・・・戦場としての宇宙空間

ガンダムのアニメを見ているときは、それほど死について考えることはありません。

 

でもこの作品を読んでいると、自分が宇宙空間で何かに乗っていて、そして敵からのビームが一発当たれば死ぬんだな、ということを感じさせるような内容です。

 

「悲しいけど、これ戦争なのよね」

というスレッガー・ロウ中尉の名ゼリフがありますが、より戦争を意識してしまうガンダム作品がサンダーボルト、といっていいかと思います。

 

特に外伝は本編の主人公はあまり登場せず(若い頃のエピソードが描かれたりもしますが)、戦場で死んでいく、あるいはふとしたきっかけで生き残る名もない兵士が主人公なので、よりそう感じます。

 

個人的にはお勧めの作品なのですが・・・後は、値段だけがちょっと気になります。

 

880円(税別)なので、一冊がほぼ1,000円です。

フルカラー本なので仕方がないのかもしれませんが、少し割高に感じるのは私が貧乏性のせいだからでしょうか・・・。

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