コンピュータRPGの元祖といわれるゲームは二つあります。ウルティマとウィザードリィです(アカラベスはウルティマ0として考えています)。私はウィザードリィ派で、ウルティマは遊んだことがありません。でも、ウィザードリィは死ぬほどやり込みました。
ウィザードリィの概要の説明
ウィザードリィを知らない人に簡単に説明すると、パーティを組んでダンジョンを探索するゲーム、になります。
・・・これだけだと、なんだそれ、という感じになりそうですね。
ゲームの最初に行うキャラクターメイキングについて説明します。
キャラクターメイキングは種族ごとに決まっている数値に、ボーナスとして割り当てられた数字を足して職業を選択します。
- ステータス(強さ、賢さ、信仰心、生命力、俊敏性、ラック)
- 職業(戦士、魔法使い、盗賊、僧侶)
- 上位職(侍、君主、僧正、忍者)
- 種族(人間、エルフ、ドワーフ、ホビット、ノーム)
- アライメント(善、中立、悪)
キャラクターを構成する要素だけでもこれだけありました。そしてこれが30年前のゲームなのです。
余談ですが、上記のキャラクターを構成する要素は、全て記憶に頼って書きました。すらすらとこれが書けるあたり、どれだけプレイしていたんだ、と自分で自分にツッコミを入れてしまいましたw
ユーザーフレンドリーな要素は皆無
ドラゴンクエストで有名な「おお! しんでしまうとは なにごとだ!」はウィザードリィにはありません。
キャラクターのヒットポイントがゼロになると死亡状態になるのですが、施設の一つである寺院で蘇生することができます。蘇生に失敗すると灰になり、その状態でさらに失敗するとキャラクターが失われます。
モンスターを倒して得られる宝箱には、罠が設定されていることがあります。解除に失敗するとその罠が発動するのですが、一番凶悪なのがテレポートの呪文です。通常の空間にテレポートするのであればまだ問題ないのですが、石の中にテレポートすると、それだけでパーティが全滅し、キャラクターが永遠に失われます。
戦闘においてもレベルドレイン(キャラクターのレベルが下がる)やクリティカルヒット(キャラクターの即死)があります。特にレベルドレインは涙もので、数時間かけてアップしたキャラクターのレベルが、この攻撃ひとつで下がってしまうのです。
レベルアップに使用した時間を返せ!と何度叫んだことか・・・
それでも夢中になって遊べる面白さ
ウィザードリィの面白さはキャラクターの成長とアイテム収集にあります。
経験を積んでパラメータの数値が上がると上位職に転職できます。この時に転職前のキャラクターで習得した魔法を覚えているので、魔法使いの呪文が唱えられる君主を作成したりすることができます。クラスチェンジの面白さを確立したのはウィザードリィといっていいでしょう。
そしてアイテムの収集です。序盤でお世話になるカシナートの剣や、ウィザードリィのシンボルアイテムと言っていい、ムラマサブレードと聖なる鎧(Garb of Lords)。
これらを手に入れるために、死亡しようがロストになろうが、日々、地下迷宮に潜り続けていました。
少し余談ですが、私がダンジョン飯というマンガが好きなのも、世界観がウィザードリィに近いことがあるからなのかもしれません。
ダンジョン飯 5巻 複雑に張り巡らされた伏線を考える – 誰も見ていない時間
ダンジョン飯には全滅したパーティを回収する人物が存在しますが、ウィザードリィでも同様に、全滅するとその場で死亡扱いになります。
そのパーティのキャラクターを救うためには、別パーティで救出に行く必要があるのです。救出に行くのに時間がかかると、装備していたアイテムがなくなっていたり、キャラクター自体が失われてしまったりします。
今でも遊べるウィザードリィはあるのか?
今でも遊べるウィザードリィはあるのかと思って調べてみたら、ウィザードリィオンラインとウィザードリィスキーマの二つが検索で引っかかったのですが・・・二つともサービス終了していました(T_T)
ウィザードリィ オンライン
ウィザードリィ スキーマ
ちなみに日本ではウィザードリィの人気が根強く、スピンアウト作品が発売されているのは世界中で日本だけだそうです。
誰かスマホで最新のウィザードリィを作ってくれないかなあ。
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