MdNというデザイン系の雑誌をよく読んでいました。
最近はあまり読まなくなってしまったのですが、10年くらい前のMdNに「たい焼きの化石を作成する」というPhotoshopのチュートリアルが掲載されていました。
ひょっとしたら今ならWebで公開されているかも、とググってみたのですが、公開はされていないようで、引っかかったのは何故か乃木坂46のメンバーのブログでした・・・
チュートリアルの内容は忘れてしまったのですが、たい焼きの化石を作成する、というコンセプトが面白かったので、いずれ機会があれば自分でやりたい、とずっと考えていました。今回、自分なりにPhotoshopでたい焼きの化石を作成し記事にしてみましたので、Photoshopを使われる方の参考になれば幸いです。
まずはたい焼きの画像を用意します。今回はフリー素材のサイトから調達しました。
画像をPhotoshopで読み込んだ直後はレイヤーになっていないので(レイヤー名がイタリック体の「背景」になっている状態)、レイヤーをダブルクリックしてレイヤーに変換します。
レイヤーウインドウの下にある「ベクトルマスクを追加」のアイコンをクリックして、レイヤーマスクを追加します。
背景部分を切り抜きたいので、自動選択ツール以下の設定にして背景の黒い部分をクリックします。
- 許容値 32pix
- アンチエイリアス チェックを入れる
- 隣接 チェックを入れる
周りの黒い部分が選択されるので、デリートキーで削除します。
ちなみに切り抜き作業などをするときは、画像を直接修正するのではなく、全てレイヤーマスクで作業しておいた方が無難です。いつでも元の画像に戻れるようしておくと、何か変更がかかった場合に重宝します。
Photoshopでの切り抜きテクニックは色々と方法があるのですが、自動選択ツールによる切り抜きは最もテキトーな方法といっていいと思います^^;
もし仕事で何か切り抜きをされる場合は、クリッピングパスかチャンネル指定を使って、あまりゴミなどが出ない切り抜き方を使用するのがいいでしょう。
自動選択で切り抜いたあと、たい焼き本体の画像部分以外にゴミ画像が残ることがあります。その場合は消しゴムツールでレイヤーマスクのゴミをさくっと消しておきます。
その後に再度、背景部分を自動選択ツールで選択し、
- 選択範囲→選択範囲を変更→拡張
と選択して、2pixを入力します。
デリートキーを押してたい焼きの周りを少し削ります。さらに、
- レイヤー→マッティング→黒フリンジ削除
と選択して、たい焼きの周りについていた背景の黒のフリンジを削除します。
背景画像と合成します。
合成した後にたい焼きのレイヤーを輝度に変更します。これだけで少しそれっぽくなってきましたね。
たい焼き部分が少し白っぽくてメリハリがないので、レベル補正レイヤーを入れてコントラストを強くしておきます。
もう一枚、たい焼きに乗せる砂地っぽいテクスチャを用意します。
そのテクスチャにたい焼きのレイヤーマスクをコピーして、レイヤーマスクにぼかしをかけると上のような画像になります。
たい焼き型の砂地テクスチャができたら、それを元のたい焼きの画像に「比較(明)」レイヤーとして重ねます。
たい焼きが埋もれている感じが出てきました。
明るさ・コントラストとトーンカーブをレイヤーを追加して、画像の彩度とコントラストを調整します。
かなりそれっぽくなってきましたが、まだたい焼きの周りが馴染んでないかな。
地面のテクスチャをコピーして調整レイヤーの下にソフトライトで不透明度50%に設定して重ねます。
さらにもう一枚同じレイヤーをコピーしてレイヤーマスクを作成し、たい焼きの周りの気になる部分をちょこちょことブラシで描き込みをして完成です。
たい焼きが埋もれた化石の感じが表現できたと思うのですが、いかがでしょうか。
たい焼きの形状を強調するなら、もう一枚、たい焼きの上半身部分をコピーして、レイヤーを輝度で重ねたりしてもいいかもしれませんね。
Photoshopを使用すると色々な化石が作成できます。
ときどき「巨人の化石が発見!」みたいなニュースが流れたりしますが、そのほとんどがPhotoshopの仕事だったりするので、ご注意ください。
さて、次はタコ焼きの化石でも作ろうかなw
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