維新の十傑と呼ばれている人物達が居ます。幕末に活躍し、維新回天の立役者になった志士から10人選びだしたものです。十傑には、西郷隆盛や木戸孝允など、確かに錚々たるメンバーが並んではいるのですが、個人的にはこの人選に納得がいきません。
どうやら幕府側の人物は入らず、明治政府設立までに命を落とした人物も選定されないようです。
幕府側の人間は確かに倒幕に手を貸した訳ではないですが、維新に大きな影響を与えた人物もいます。そして何よりも志半ばで倒れた人物を入れたいですね。
というわけで、自分で勝手に維新の十傑を選んでみました。
勝手に選ぶ維新の十傑
全てを入れ替えるのではなく、一部を入れ替えることにします。もちろん現在の維新の十傑にも納得できる人物は入っているので(あ、なんかエラそうな書き方だな(^^;)、その方はそのままで。
- 西郷隆盛
- 坂本龍馬
- 大久保利通
- 木戸孝允
- 勝海舟
- 高杉晋作
- 清河八郎
- 武市半平太
- 岩倉具視
これでどうでしょう。順番は適当なので気にしないでください。
入れようかどうか迷った人物は他にもたくさん存在します。土佐だと、中岡慎太郎、後藤象二郎、板垣退助、吉村寅太郎辺りを入れたかったのですが、一人だけ選ぶとなるとやっぱり武市半平太かなと。
長州からは前田一誠や広沢真臣よりも、高杉晋作を入れたいですね。大村益次郎はそのままおいておこうかどうか迷ったのですが、各勢力から2名ずつくらいが妥当かなと思ったので、泣く泣く削りました。
清河八郎 一人で幕末の風雲を呼び寄せた漢
この中で知名度が低いのは清河八郎でしょうか。知っている人は知っているのですが、歴史の教科書にはほとんど出てこないと思います。
歴史ドラマで清河八郎が出てきたときに「戦国時代に生まれていれば天下を獲っていた」と紹介されていましたが、実際にそうかもしれません。
北辰一刀流免許皆伝の持ち主であり、軍学も修め、文武両道の人物だった清河は日本全国を遊説します。行く先々で名士と出会っては尊王攘夷の思想を伝播させたので、一人で幕末の風雲を引き起こしたといってもいいでしょう。
新選組を設立したのも清河ですね。元々、清河は幕府の金で浪士を集めて、倒幕の際には浪士組を倒幕の先兵にするつもりでした。自身が残念ながら暗殺されてしまい、新選組の性格も変わってしまいましたが。
武市半平太 竜馬と並ぶ土佐郷士のリーダー
土佐でもうひとり選ぶなら、大政奉還で活躍し、パークスとも対等に渡り合ったという後藤象二郎かどうかで迷いましたが、やっぱり武市半平太かな。
武市半平太は坂本龍馬と並ぶ土佐郷士のリーダーで、土佐勤王党を結成しました。参政吉田東洋を暗殺して、実質的に土佐藩の運営を意のままに操ったこともあります。
残念なのは、坂本龍馬が土佐を脱藩して広い目で活躍したのに対し、武市半平太は土佐藩そのものを勤王党に変えようとしたことでしょうか。
しかし、幕末の土佐は武市半平太だけではなく、
- 天誅組 吉村寅太郎
- 近江屋事件 中岡慎太郎
- 池田屋事件 北添佶摩、望月亀弥太
- 野根山二十三士 清岡道之助
など、多くの人物が命を落としていますね。龍馬の後継者といわれ、海援隊に参加していた池内蔵太も維新前に命を落としています。
土佐は亡くなった人物が多すぎたために、明治政府で力を振るう人材が出なかったのでしょう。
まとめ ー 維新の元勲から選ばなくても良いのでは
維新の十傑は幕末の風雲を生き抜いて、明治政府に貢献した人物が選ばれているような気がします。でも、維新を見ることなくなくなった志士にスポットを当ててもいいのではないでしょうか。
ちなみに維新の十傑ではなく、維新の三傑というのもありますが、これはさすがに動かしづらいかな。薩長土で選ぶと、坂本龍馬を入れたくなるのですが、龍馬の活躍も誇張されているところがあるかもしれないので。
同じような感じで、勝手に戦国の十傑とか選んでも、おもしろいかもしれませんね^^
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