ゲームのユーザーインターフェース(以下、UI)の開発 で、悩まされるのが「はい」と「いいえ」をどちらに置くのが正しいのかという問題です。
何となく、
「はい」or「いいえ」
と置きたくなるのですが、
「いいえ」or「はい」
という配置になっているアプリもあります。
今回はゲームのUIで「はい」と「いいえ」を左右のどちらに置くのが正しいのか調べてみました。
パズドラ&ドラゴンズ 「はい」「いいえ」
ゲームアプリ業界に長く君臨しているパズル&ドラゴンズは、左が「はい」、右が「いいえ」でした。オーソドックスといえばオーソドックスですね。
日本人的には、「いいえ」か「はい」のどちらですか?、とはいわないので、この並びが正しいような気がします。
モンスターストライク 「はい」「いいえ」
モンスターストライクも調べてみると、左が「はい」、右が「いいえ」という並びでした。
あれ、この企画、失敗したかな(^^;
全て「はい」と「いいえ」という並び順だったら、そもそも疑問に感じる必要はないことになります。
白猫プロジェクト 「いいえ」「はい」
白猫プロジェクトは「いいえ」「はい」の並びでした。パズドラやモンストとは逆ですね。
右側に「はい」を置くというのは、ひょっとしたらスマートフォンのUIの独特の発想なのかもしれません。右手で操作する人が多いでしょうから、右手で押しやすい方に「はい」を配置する、という考え方なのでしょうね。
逆転オセロニア 「いいえ」「はい」
個人的に最近ハマっているゲームが逆転オセロニアです。デネヴを引いたので今は龍デッキを構築中です^^
「はい」と「いいえ」の並びは、左が「いいえ」で、右が「はい」でした。
ここまで調べてきてちょっと疑問が湧いてきました。アプリごとに異なるのではなく、肯定的な質問と否定的な質問で異なる可能性です。
- ガチャを引く→肯定的な質問
- キャラを売却→否定的な質問
と考えると、キャラを売却するという否定的な質問だと変わるのでしょうか。
逆転オセロニアで調べてみると、「はい」「いいえ」ではなく、「やめる」「売却」でした。この場合は、売却=はい、でしょうから、UIとしての並びは同じということになりますね。
まとめ ー Appleのガイドラインでは
各ゲームアプリの「はい」と「いいえ」の並びを検証してみましたが、実はiアプリの開発では、遵守しなくてはいけないガイドラインが存在します。
アップルのヒューマンインターフェースガイドです。
Human Interface Guidelines – Design – Apple Developer
一応、開発者なので、存在は知っているのですが、あまり熟読したことはありません(^^;
というか英語なので、避けているというのがあります。スワヒリ語なら得意なんだけどなー。
該当するところを要約すると、下記のようになります。
- アクションが非破壊的であれば、2つボタン型アラートの右側に配置する。取り消すボタンは左側に配置する
- アクションが破壊的であれば、2つボタン型アラートの左側に配置する。取り消すボタンは右側に配置する
・・・分かりづらいですね。
要は通常は「はい」「いいえ」に、否定的な質問のみ「いいえ」「はい」にする。
というのが、遵守すべきガイドラインということになります。
ということは、スマホゲームに置き換えると、ガチャを引くときは「はい」「いいえ」に、キャラを売るときは「いいえ」「はい」ということになりますね。
いや、でも不要なキャラクターを打ってコインを得る、という考え方をするとキャラを売るのも肯定的な質問ということになるのかな・・・?
正直なところちょっと分からなくなってきました(^^;。今回ピックアップしたアプリはソシャゲを代表するようなクラスのアプリ、といっていいと思いますが、それでも各アプリごとに並びが異なるので。
何が正しいのか悩みつつも仕事を進めていくしかないようです。
もし明確な答えをお持ちの方がおられましたら、教えていただけると嬉しく思いますm(_ _)m
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