洪水時に自宅が水に沈むかどうかがひと目で分かるサイト「Flood Maps」

災害対策

洪水時に自宅が水に沈むかどうかがひと目で分かるサイトを見つけました。海外のサイトなのですが、視覚的に表示されるので日本からでも問題なく使用できます。

 

何より「海面が何m上昇したら自分の住んでいるところが沈むかどうか」が一目瞭然なので、防災の予備知識として非常に便利です。

 

 

直訳すると「洪水地図」ですかね。

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Flood Maps(洪水地図)の使い方

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簡単にFlood Mapsの使い方を解説します。

 

私が最初にアクセスしたときは、なぜかイギリスが画面の中央に表示されました。これがデフォルトかと思ったのですが、スマートフォンで試したときは、日本が真ん中に表示されたので、人に寄って異なるようです。

 

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画面の左上で海面が何m上昇するのかシミュレーションできます。たとえばこの数値を+20mにすると、地図上で水色の範囲が広がり、水没する地域が変化します。

 

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最初に日本以外の地域が表示されたときは、右上から地域選択することができるので、日本を表示させましょう。

 

違う見方をすれば、海面上昇によって世界中の沈む土地を調べることができるサイト、ということもできますね。

 

大阪の沈む地域を調べてみた

私は大阪在住なので、大阪の海面上昇による沈む地域を調べてみました。

 

海面が2m上昇したとき

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海面が2m上昇したときのFlood Mapです。

大阪市内の右側の内陸部に水色で表示されている地域がありますが、海岸から離れているので影響はないでしょう。

 

それよりも気になるのが、尼崎市や大阪市の西淀川区ですね。このあたりは海抜が低いようです。

 

海面が5m上昇したとき

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海面が5m上昇したときのFlood Mapです。

かなり水色の地域=水没する地域が広がってきました。此花区や大正区、住之江区でも浸水が広がっています。

 

尼崎市はほぼ市内の全域が水没しています。

 

海面が13m上昇したとき

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海面が13m上昇したときのFlood Mapです。

Flood Mapはなぜか10mのメモリがなく、9mの次が13mになっているので、それを選択してみました。さすがに13mも海水面が上昇すると、大阪平野の大半が海に沈みますね。

 

意外なことに大阪平野のど真ん中は水没せずに残っています。

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拡大すると大阪城の東側から谷町沿いに上本町、天王寺を経て、帝塚山辺りまでが水没せずに残っています。

 

大阪でもし海抜10mを越えるような津波があったら、このラインに逃げると安全ということになります。

 

Flood Mapsが正しいのか国土交通省で検証

Flood Mapsは水没地域が分かりやすい優れたサイトだと思いますが、海外のサイトなので「日本のデータが正確なのかどうか」がちょっと気になります。

 

そこで日本のサイトである国土交通省の国土地理院のサイトで海抜を調べてみました。

 

 

国土地理院では、カーソルを合わせた場所の標高(海抜)を調べることができます。

 

天王寺の交差点付近 +16.8m

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天王寺の交差点付近です。南東にあべのハルカスがある交差点ですね。昔はこの交差点の歩道橋の上でザリガニとかが売られていたのですが、それを知っているのはそれなりの年齢の方だけでしょう(^^;

 

さて、海抜は16.8mです。やはりFlood Mapsは正しいようですね。

 

谷町九丁目の交差点付近 +20.1m

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少し北上して谷町九丁目の交差点付近の海抜を調べてみました。20.1mなのでここも海抜は高いですね。

 

谷町四丁目の交差点付近 +15.2m

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谷町四丁目の交差点付近は15.2mでした。大阪平野はやはり谷町筋が海抜が高いようなので、津波などで海水面が上昇したときはこの辺りに避難すると良さそうです。

 

尼崎市役所前の交差点付近 +1.6m

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Flood Mapsで真っ先に海に沈んでいた尼崎市についても計測してみました。

 

尼崎市役所前の交差点で海抜は1.6mでした。やはり低いですね。尼崎市周辺の方は津波が発生したときは十分に注意したほうが良さそうです。

 

Flood Mapsはスマホでも問題なく機能

 

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Flood Mapsはスマートフォンでも問題なく見ることができます。試しに東京を調べてみたのですが、東京は山手線の内側が海抜が高いようです。

 

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海水面の上昇を20mに設定してみました。

江東区、江戸川区、足立区は軒並み沈んでいるのに対して、世田谷区や杉並区、練馬区などの山手線の内側は大丈夫です。

 

まとめ ー 自分の住んでいる土地の海抜を把握しておこう

Flood Mapsを使うと、自分が住んでいるところが海抜が低いのかどうかが簡単に分かります。

 

海水面の上昇に合わせて、水没する地域が変化して表示されるので、もしものときはどの辺りに避難すればよいのかを簡単に把握できます。

 

ちなみに大阪だと谷町筋に、東京だと山手線内に避難すると良いみたいですね。それ以外の地域にお住まいの方は、ぜひとも一度、自分の住んでいる(もしくは勤務している)地域が、海水面の上昇にどれくらい耐えられるのか調べておくと良いかと思います。

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