私がタイムパラドックスについて最初に意識した作品は「ドラえもん」です。たしか「ドラえもんだらけ」というタイトルの作品でした。のび太くんに宿題を頼まれたドラえもんが、未来の自分を連れてきて4人がかりで宿題を一気に片付ける、というストーリーです。
「ドラえもん」にはタイムパラドックス系の話がいくつかあり、どれも非常におもしろいので、どこかでまた紹介したいと考えています。
さて、タイムパラドックスを生み出す元になっているタイムトラベルは、現実世界でも「数学的には可能」というのが最近の見解だそうです。
だとすると、有名なタイムパラドックスはどうなるのでしょうね。
親殺しのタイムパラドックス
親殺しのタイムトラベルパラドックスは、もっとも有名なタイムパラドックスといってもいいでしょう。
タイムトラベルで過去に戻る
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自分が生まれる前に親を殺害する
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親が死ぬのだから、自分は生まれない
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過去に戻って親を殺すことができない
↓
親を殺すことができないので、自分は生まれてくる
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タイムトラベルで過去に・・・
堂々巡りですね。どうなるのだろう。
因果律が働いて絶対に親を殺すことができない、という考え方や、自分が存在する世界とそうではない世界が生まれるという説がありますが、実際にどうなるのかはもちろん答えが出ていません。
時計のパラドックス
時計のパラドックスも有名です。
親の形見として受け取った時計がある
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タイムトラベルで過去に戻る
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親に時計を渡す
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親の形見として時計が残される
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タイムトラベルで過去に戻る
親殺しのタイムパラドックスほどインパクトはないかもしれません。でも、明らかな矛盾が存在します。この時計はどこから現れたものなのでしょう。
一瞬、誰かが買ったのでは、と考えてしまうのですが、時計はどこでも買われていません。ずっとループしているのです。
孤児のパラドックス
孤児のパラドックスと呼ばれるタイムパラドックスもあります。
孤児だった女性が結婚し、女の子を出産する
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生まれた女の子を過去に連れて行く
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女の子を孤児院に預ける
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孤児だった女性が成長して結婚し、女の子を出産する
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生まれた女の子を過去に連れていく
これはある小説を読んだことのある人だったらご存知かもしれません。この孤児の女性というのは自分自身を出産していることになるのです。
孤児のパラドックスを生み出した小説は、もっと凄かったりします。さすがハインライン、としかいいようがないくらいに。
まとめ ー 考えるだけでおもしろい。でも答えは・・・?
タイムパラドックスは考えるだけでおもしろいなあ、と思います。親殺しのタイムパラドックスの壮大版?で、恐竜時代にタイムトラベルして、恐竜の足元に走り回っていた人間の祖先である哺乳類を殺したらどうなるのか、というパラドックスもあったりします。
この場合は人類全体や、地球上の生物の何分の一が消滅してしまう可能性があります。いや、そうなるとタイムトラベルをした人物や、文明時代も消えてしまう可能性があるので、やっぱり不可能なのかもしれません。いや、やっぱり答えられないですね。だからこそ、タイムパラドックスと呼ばれているのでしょう。
実はタイムパラドックスの答えとして、いくつか考えられている答えもあります。それがパラレルワールドや現実改変なのですが、実際にはどうなるのか興味が付きないところです。
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