司馬遼太郎の「竜馬がゆく」に、議論に勝ってはいけない、という意図の文章があります。龍馬は議論はしても勝ち負けはあまり気にしなかったそうです。議論に勝つということは相手の名誉を奪うことであり、たとえ勝ったとしても恨みを買うことになるので、結局は逆効果になると考えていました。
この部分が司馬遼太郎氏の創作なのか、それとも坂本龍馬の考え方だったのかは分かりません。それでもこの考え方は多いに利用すべきだと思います。
議論して負けたときに、貴方は素直に相手の意見に従えますか?
私も何度か議論はしたことがありますが、勝っても負けてもあまり気分はよくありません。仕事でどうしても議論する必要があるときは、注意して行うようにしています。
今回は議論で私が注意していることを4つご紹介します。
その議論は本当に必要なのかどうか
本当に必要なとき以外は議論をしないことです。議論に勝つことは相手の名誉を奪うことであり、勝ったとしても逆効果になる、というのは真実です。それならば、なるべく議論する回数を少なくすれば良いのです。
議論していて、
- この議論は本当に必要か?
- 不毛な議論だよなー
と思ったことはないでしょうか。
そう思った時点で、おそらくその議論は必要のない議論です。本当に必要なとき以外は議論を避けるようにしましょう。
議論がどうしても必要なときは勝ち負けは気にしない
ほとんどの場合、議論が必要なケースは何か物事を決定しないといけないときです。
- どうしても決定しないといけない。
- 意見が分かれて議論になっている。
そういうときは勝ち負けは気にせず、最善と考えられる案を選択しましょう。
たとえば仕事でプロジェクトに関する議論であれば、誰の意見に賛成するかではなく、そのプロジェクトに取って最善の案を選択するようにしましょう。
- 議論に勝った負けた
- ○○さんの意見に賛成
ではなく、そのプロジェクトにとって最善の案を選択すれば良いのです。
議論の本筋以外のことは排除する
議論をしていると、どうしても本筋以外のことで混ぜっ返す人がいます。その意見は排除しましょう。
では遅延しているこのプロジェクトに、対応のために誰に入ってもらうかを相談して決めましょう
いや、そもそもスケジュールに無理があるので、クライアントさんに延長してもらうように交渉すべきでは?
こういう展開はよくあります。でも、AかBかを決めようとしているときに、そもそもアルファベットを使うのはおかしいのでは?、と言われても議論が混乱するだけですよね。
議論するときに決めるべきこと以外に、そもそも論を言い出す人の意見は、やんわりと排除するようにしましょう。
事実や数字に基いて決定する
議論するときに、あいつに負けた、とか、上司の意見だから渋々従う、となると決まったとしてもしこりが残ります。
それを避けるためには客観的な事実や数字に基いて決定することです。誰かの意見だから従う、ではなく、数字に基いて納得してもらうようにするのです。そうすれば、相手は議論に負けたとは考えず、数字に納得したの自分で決めた、と考えてくれるでしょう。
まとめ ー 一番いいのは議論をしないこと
一番良いのは議論をしないことです。何度も書いているように、議論は勝っても逆効果ですし、負けても自分の気分がよくありません。
どうしても議論をする場合は、勝ち負けは気にせず、その事象にとって最善となる選択肢を選ぶのが良いでしょう。勝った負けたではなく、常に最善の案を選ぶ、と考えるようにしましょう。
以上、私の議論に関する考え方でした。何かのお役にたてれば幸いです。
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