シン・ゴジラ 3DCGゴジラのメイキングの解説。驚愕のポリゴン数

3DCG

シン・ゴジラは過去に一度観ました。

でも、昨日の地上波初放送で再度観てしまいました。

 

うん、おもしろい^-^

 

シン・ゴジラのストーリーや謎などはたくさん解説されているサイトがあるので、今回はシン・ゴジラの3DCGに絞って紹介してみます。

 

 

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(出典 シン・ゴジラ)

 

白組によるメイキング映像

白組といえば日本でも有数のCGプロダクションですね。業界の人でなくても一度は名前を聞いたことがあるかと思います。その白組によるメイキング映像が公開されています。

www.youtube.com

CG未経験の方のために簡単に解説します。

 

造形物から3Dモデルを作成

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0:33あたりに雛形スキャンによるCGモデルとあります。これは現実でゴジラの造形物を作成してから3DスキャナーでCGモデルを作成した、という意味です。

 

実際にゴジラの雛形を作成したのは造形作家の竹谷隆之氏です。竹谷氏によるゴジラの造形作品は「ニコニコ超会議2016」で展示されました。

 

 

Youtubeの動画はよく見ると口の奥が詰まっていますね。これは造形物からスキャンした3Dモデルの特徴といっていいでしょう。

 

3DCGモデルをZbrushでディティールアップ

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0:47にはスキャンモデルをベースにZburshで再構築・ディティールアップとあります。

このZburshは誤字で正しくはZbrushという3DCGソフトです。その独特の操作方法と表現力からスカルプトツールや2.5Dソフトとも呼ばれます。

 

Zbrushはゲーム業界でもよく使われるソフトです。このツールでハイポリゴンモデルを作成し、ノーマルマップという3Dを表現するためのテクスチャに変換して、モデルに貼り付けたりします。

 

シン・ゴジラは驚きのポリゴン数

映画だとポリゴン数による縛りはありません。

会社で購入したシン・ゴジラ解説書「ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ」に掲載されているのですが、シン・ゴジラ第四形態に使用された3DCGのポリゴン数は3億1690万2016ポリゴンだそうです。

ちなみに蒲田くん(シン・ゴジラ第二形態)でも1億876万4238ポリゴンです。

 

 

この数字がどれくらい凄いのか、ゲームモデルと比べてみましょう。

  • PS3 キャラクター一体 1~2万ポリゴン
  • PS4 キャラクター一体 4~10万ポリゴン
  • シン・ゴジラ 3億1690万2016ポリゴン

ゴジラにプチっと踏み潰されるレベルですね(^_^;

 

リアルタイムであるゲーム系モデルと映画と比較するのが間違っているのかもしれませんが、これだけポリゴン数に差があるというのは実感いただけたのではないでしょうか。

 

マテリアルの設定

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ポリゴンというのはデフォルトでは表面の質感は何もありません。ほとんどの3DCGツールでポリゴンがグレーで表現されているのは、最初の質感設定(マテリアル)が標準でグレーに設定されているからです。

 

マテリアルというのは色や光沢、反射、透過などの表面材質の設定のことです。テクスチャという言葉を聞いたことがある方もおられると思いますが、テクスチャは表面に貼る画像のことなので、マテリアルの一部と考えていただければ問題ないでしょう。

 

メイキング映像のこのカットは、ライティング(環境光)下で、設定したマテリアルがどう見えるのかチェックしているシーンになります。

 

マスターモデルの完成

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完成です。かっこいいですねぇ(^-^)

歴代ゴジラの中で一番かっこいいゴジラは間違いなくシン・ゴジラだと思うのですが、いかがでしょうか。

 

メイキング映像だとここまでわずか1分もかかっていないのですが、のべ時間だと、実際はどれくらいかかったのか想像もつきません。

 

まとめ ー ポリゴン数と映像のクオリティ

映画の3DCGモデルに関しては門外漢なので、ゲーム系の3DCGの知識をもとに解説してみました。

 

驚くのがそのポリゴン数ですね。

これを書きたいがために今回の記事を書いたといっても過言ではありません。

ちなみにスマートフォンに登場するようなモデルだと、2,000から3,000ポリゴンくらいです。武器や装飾を合わせても3,500から4,000くらいでしょうか。

 

まあ、ポリゴン数が多い=クオリティの高い3DCG、ではないのですが、シン・ゴジラに関しては、クオリティに関する追求度が様々な面でハイレベルにあったと感じています。

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