社会人になった頃に上司に「お前は本ばっかり読んでいて頭でっかちで実践が足りん!」と言われたことがあります。
ま、暇があれば本を読んでいるので、その通りかもしれません。今回も過去に読んだ本からの知識です。
ブロガー御用達のぱくたそから、画像を調達したのですが、ちょっとドヤ顔過ぎたかなー^^;。ま、気にしないことにします。
- まずは因果関係と相関関係の言葉の説明
- ケース1 ゲームをする子どもは暴力的になる
- ケース2 英語ができると出世する
- ケース3 青汁を飲む人は健康である
- ケース4 ナマズが暴れると地震が起こる
- まとめ ー 因果関係と相関関係を理解してキャッチコピーに惑わされないようにしよう
まずは因果関係と相関関係の言葉の説明
因果関係と相関関係という言葉があります。まずは言葉の説明を記載します。
因果関係
「Aという原因からBという結果が生じる」
相関関係
「AとBという事象が同時に起こっている」
言葉だけだと分かりにくいと思いますので、ケースを4つほど上げて説明しますね。
ケース1 ゲームをする子どもは暴力的になる
ゲーム業界にいる人間としては頭が痛い言葉ですが、実例として真っ先に頭に思い浮かんだのがこの言葉なので、これで実例を作ってみます。
因果関係
ゲームをすると子どもは暴力的になる
この場合はゲームをすること(原因)で子どもが暴力的になる(結果)といえます。
もし、ゲームをする子どもが暴力的になるという証左があれば、それは明確な因果関係といえますね。
相関関係
暴力を振るう子どもはゲームをしている
この場合は暴力的な子どもがゲームをしているだけなので、相関関係といえます。ゲームが暴力的な影響を子どもに与えているかどうかは判断できません。
本題とは外れますが、ゲームをすると子どもが暴力的になるかどうかは因果関係がないことが調査結果として分かっています。これは社内報に載っていた情報なので、ソースは書けないのですが・・・ポジショントークではないと思いたい。
ケース2 英語ができると出世する
英語に関する因果関係と相関関係は、セールストークでも良く使われますね。
因果関係
英語ができる人間は出世する
この場合は、英語ができる(原因)から出世している(結果)、という因果関係があります。
相関関係
出世している人間は英語ができる
出世している人が英語ができるというだけで、原因と結果の関係ではありません。
ケース3 青汁を飲む人は健康である
ちなみに私はトマトジュースを毎朝飲む人なのですが、青汁は全く飲みません。美味しいのかなー。
因果関係
青汁を飲む人は健康である
青汁を飲む(原因)から健康に過ごせている(結果)という因果関係ですね。
相関関係
健康な人は青汁を飲んでいる
健康な人が青汁を飲んでいるというだけで、この二つの間に因果関係はありません。
ケース4 ナマズが暴れると地震が起こる
最後は少し変わったケースを上げてみます。ナマズと地震の関係ですね。
因果関係
ナマズが暴れると地震が起こる
現実的に考えてナマズが地震の原因になっていることはありえません。因果関係がないことは明確です。
相関関係
ナマズが暴れると地震が起こる
あえて因果関係と同じ言葉にしてみました。因果関係がないことは明白なので、相関関係があるかどうかになります。仮にナマズに地震を予知できる能力があるので暴れるとすると、以下のような相関関係が成り立ちます。
「地震が起こる」ので「ナマズが暴れる」
この場合は相関関係があることになります。
まとめ ー 因果関係と相関関係を理解してキャッチコピーに惑わされないようにしよう
因果関係と相関関係を理解していると、キャッチコピーやセールストークの矛盾に気づくようになります。相関関係しか書いてないのに、さも因果関係があるように書いて購入を促すパターンですね。
よくあるキャッチコピーの例で解説してみます。
現役東大生も受講した勉強法を伝授!
現役の東大生が勉強法として使用しただけで、因果関係はありません。ものすごく極端な例を書けば、100人の東大現役合格生の中で、一人でもその勉強法を使用した学生がいれば、上記のキャッチコピーはウソではなくなるのです。
因果関係がなく相関関係しかないのに、さも因果関係があるような書き方をしているキャッチコピーも世の中には結構あります。どうぞご注意くださいませ~。
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