ブログに何を書くか迷ったことはないでしょうか。
ついつい他の方のブログを読んでしまって、自分のブログの文章がなかなか進まない、ということもあるかもしれません。
(あ、これは私のことです^^;)
今回はブログのテーマがすっと決めることができて、文章も上手くなる方法について書いてみます。私も日々、実践しています。
三上・・・馬上、枕上、厠上
中国の古人の言葉に三上というのがあります。
- 馬上(ばじょう)馬の上。現代に置き換えると移動中
- 枕上(ちんじょう)枕の上。寝るとき。ベッドで寛いでいるとき
- 厠上(しじょう)厠の上。トイレの中
では、この三つについて解説していきます。
馬上。移動中に考える
馬の上、ということは現代に置き換えると移動中ですね。会社勤めをしている人は通勤時間ということになるでしょうか。
電車での移動であれば、スマートフォンでもメモ帳でも簡単にメモを取ることができます。車での移動中だと、メモを取るのはちょっとむずかしいですが、iPhoneを利用されている方であれば、siriを利用した口述筆記が利用できます。
枕上。ベッドはアイデアの源泉
PCの前に座ってウンウン唸っているときは何も思い浮かばないのに、ベッドで寝転んでゴロゴロしているときに、アイデアが突如閃いたりすることってないでしょうか?
これは人間の脳の仕組みと関係しているそうです。人間の脳は何も考えていないようでも、無意識下でずっと情報を整理しています。横になってリラックスしたときにアイデアが閃くのは、バラバラになっていた情報が脳の中で整理されて繋がったことから出てくるものです。ベッドの近くにもメモを置いて、思いついたときにさっとメモしてしまいましょう。
厠上。トイレでアイデアが思い浮かぶ理由
ごめんなさい。わかりません(^^;
私はブログを書く時に書籍を参考にすることがほとんどです。ネットの情報でも良いのですが、信頼性が気になるので、なるべく書籍を利用するようにしています。
Wikipediaであればある程度信頼はできるかと考えているのですが、Wikipediaでも事実誤認が結構多いといわれているので。
今回もいくつか図書館から本を借りて調べてみたのですが、トイレとアイデアの閃きについては関連性を見つけることができませんでした。
少し話がそれますが、戦国大名の武田信玄は厠で物事を考えることを好んだという逸話が残っています。
武田信玄のトイレは普通のトイレとはかなり違っています。
- 広さは6畳
- 香が焚きしめられている
- 三交代で家臣が見張り
- 屋根の上には忍者
- 水洗式
信玄はこのトイレを愛用し、書類などを持ち込んでここから部下に指示していたそうです。もちろん、ずっと用を足していた訳ではないと思いますが・・・
三多・・・看多、做多、商量多
三多は同じく中国の古人の言葉です。三多の読みは私が読んだ本では「さんど」と記載されていたのですが、ネットで調べると「さんた」と記載されているものもあるようです。
- 看多(かんた)多く読むこと
- 做多(さた)多く作ること
- 商量多(しょうりょうた)多く推敲すること
文章力を上げるためにはどうすれば良いかについて説いた言葉です。
看多。たくさんの文章を読む
多くの本や文章を読む。その通りですねー。
以下は私が過去に勤務したあるゲーム会社でいわれた言葉です。
- 映画を作っている人で映画を観ない人は居ない
- いいゲームを作りたいのであれば、ゲームをたくさんプレイしろ
- そうすれば良いゲームが何なのか見えてくる
ブログの見せ方は色々あると思いますが、基本は文章であることは間違いないでしょう。本や他の方の文章をたくさん読むことが、上達に繋がるのは間違いないでしょうね。
做多(さた)。多くの文章を書く
これは多くの先人ブロガーがいわれていることと一緒ですね。
- とにかく書く
- いいから書く
- なんでも書く
あ、別にリストにするほどの内容ではなかったかな^^;
量から質が生まれる、とよくいわれていますし、たくさん書くことが文章力の上達に繋がることは間違いないでしょう。
商量多(しょうりょうた)。よく考える。推敲する
推敲って難しいですよね。書いた直後に読み直しても、特に何も問題ないと感じても、あとで読み返してみたら、文脈がつながっていなかったりだとか、不自然な言い回しになっていることが多々あります。
私も過去の記事をときどきリライトをしているのですが、その度におかしな文章をみつけて凹むことが度々あります。アップ前に推敲はしているのに(´・_・`)
そういう意味でリライトというのは記事の内容を充実させて、PVの向上につなげるだけでなく、自分の文章力、推敲する力の向上に役立っているのかもしれません。
中国の北宋時代の政治家欧陽脩
(出典 Wikipedia)
三上も三多も中国の北宋時代の政治家であり文学者でもある欧陽脩の言葉です。
独学で科挙の最難関に合格
「50歳で合格すれば若い」といわれた科挙の最難関「進士」に24歳で合格します。欧陽脩は4歳のときに父親をなくしたため、家が非常に貧しかったといわれています。そのため正規の教育を受けることができず、科挙には独学で合格したとか。一種の天才ですね。
その後、政治家として活躍するも自分が推薦した王安石と対立し、官を辞したあとは、潁州に隠棲して悠々自適の生活を送ったといわれています。
欧陽脩のエピソードを二つ紹介
欧陽脩が政治家として活躍していたときに、北宋の宰相である呂夷簡と対立したことから左遷されたことがあります。それなのに呂夷簡の子が優れていることを知ると、政府に推薦するなど、私心がない人物だったといわれています。
北宋の政治家である蘇軾(そしょく。日本では蘇東坡という呼び名で有名)は欧陽脩を「天下翕然(きゅうぜん)としてこれを師尊す」と評しています。
天下の人物はみんな欧陽脩を師と仰いだ、というのですから、当時から尊敬されていた人物だったのでしょうね。
まとめ ー メモの利用と「読む」「書く」「考える」
三多を実行するにはメモの利用が一番です。実際にメモ帳を用いてもいいのですが、今ならスマートフォンでしょう。
メモ帳アプリでもいいですし、Evernoteでもいいと思います。
忘却曲線を例に出すまでもなく、人間は忘れてしまう生き物なので、思いついたことを片っ端からメモしていきましょう。
私自身もメモ帳アプリとEvernoteを併用しています。
以前はメモ帳を利用していたのですが、字が汚いので、自分で書いたメモを後で読み返しても読めない(T_T)、という非常に情けない事態になったことがありましたw
それ以来、スマートフォンを愛用しています。
おまけ ー 仕事でのアイデア出しにも友好
会議の席上で、上司からこんな言葉を言われたことはないでしょうか。
何でもいいからアイデアを出せ!
困りますよねー。自分がその案件に関して、事前に何らかのアイデアを持っている場合はすぐに出てくることもありますが、そうでない場合、アイデアなんてなかなか出てきません。
- 静まり返って誰も発言しない
- 上司だけが怒鳴っている
という会議ほど嫌なものありません。
仕事に関しても三多を利用してメモしておけば、スムーズ発言できるかと思います。こういうときは、上司も何らかの発言をしてくれた方が会議が進めやすくなったりするので、真っ先に発言してみると株が上がるかもしれませんね。
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