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ご主人は山猫姫11 タイトルからは想像できない架空戦記小説

一言で説明すると、東アジアをモチーフにした架空戦記、ですね。

 

タイトルこそライトノベルっぽい感じですが、中身はラブコメ的な要素はそれほど多くはありません。それよりも戦場における描写を多く含んでおり、田中芳樹栗本薫グイン・サーガ路線ね)が好きな人なら楽しめる内容です。

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物語の舞台の説明。中国とモンゴルがモチーフ

舞台は中世の中国をモチーフとした延喜帝国の北部の町、侘瑠徒(タルト)に主人公である泉野 晴凛(せんや せいりん)が、下級の役人として赴任するところから始まります。

 

延喜帝国は侘瑠徒のさらに北方にある「シムール」という遊牧民族と長く敵対を続けていました。シムールはモンゴルをイメージしてもらえれば問題ないでしょう。

 

主人公である泉野 晴凛が赴任するころには、延喜帝国とシムールは一時期的な休戦状態でした。侘瑠徒の領主である月原弦斉の友好政策もあり、シムールの一部族であるシャン族とは特に有効的な関係にありました。

 

このシャン族の姫である「シャン・クム・ミーネ」がタイトルにもなっている山猫姫になります。

 

落ちこぼれが紆余曲折を経て北域の王に

主人公は泉野晴凛科挙に何度も失敗した落ちこぼれですが、語学に堪能でシムール語ができたことから、ミーネ姫の教育係になります。そこからシムールとの戦い、帝国との戦いを経て、侘瑠徒を中心とする帝国北部を領土とする北域の王になります。

 

その後、帝国打倒に物語は進むのかと思えば、帝国の南部の町、承安を中心とする反乱が起き、その反乱軍を討つという展開に発展します。

 

全13巻が刊行されていて、今読んでいるのが11巻ですので、反乱軍との戦いがクライマックスで、物語は大団円という形でしょうか。

 

ライトノベルっぽい描写とそうでないところもある小説

元々、私は火浦功(知っている人、居るかなー)の小説が好きで、そこからライトノベルもそこそこ読んでいます。有名なライトノベルだと、どうしても興味が湧くんですよねー。ハルヒとか転スラとかも読んだかな。

 

「ご主人は山猫姫」はライトノベルっぽいノリも随所にあります。

主人公の泉野晴凛をめぐるミーネ姫とシムールの別の部族の姫であるシャール姫とのラブコメっぽいのりや、ミーネ姫の教育係であるミリンという女の子が戦場で無双だったりとかですね。

 

それとは逆にライトノベルっぽくない戦場における描写も多くあります。

戦闘だけではなく部隊の後方で展開される兵站の話だったり、戦場における兵士の士気が食料から出ているという話などがそうですね。

軍師の指示がすぐに前線に届く訳ではなく、命令書を書いてそれを伝令役の兵士がいちいち届けるといった描写もリアルさが伝わってきます。

 

作者の鷹見一幸氏の意外な経歴

この記事を書くにあたって、作者の鷹見一幸氏のWikipediaを読んでいたのですが、氏は元警察官だそうです。警察官として勤務しながら小説を書いておられたようです。

 

鷹見 一幸(たかみ かずゆき、1958年1月26日[1] - )は、日本の作家。元警察官静岡県出身。電撃文庫角川スニーカー文庫を中心に活躍。警察大学校卒業。 

 

1958年生まれということは、御年59歳ですね。

59歳でライトノベルを書けるというその感性が素晴らしいです。食料や兵站といった、他のライトノベルでは見られない描写があるのも、経験からくるものなのかもしれません。

 

最後に少し余談です。

前回の書籍のレビュー記事は異世界食堂でした。

www.daremomiteinai.com

 

えー、別にライトノベルばかりを読んでいる訳ではありません^^;

私は読書は乱読派で、複数の書籍を同時に読み進めています。今読んでいる本を下記に列挙すると、

  • 世界史(上)
  • 異世界食堂4
  • まだ東京で消耗しているの?
  • ゼロ秒思考
  • 打ち上げ花火、下から見るか?、横からみるか?
  • なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?
  • やり抜く力 GRIT(グリット)
  • 放課後地球防衛軍I
  • 伝わる!文章力が身につく本
  • 成功はゴミ箱の中に

くらいですかね。

・・・やっぱりライトノベルが多いかもw