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同じものを見ても認識するものが違うという話

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中学生のときに親に家族全員分の弁当の買い出しを頼まれたことがあります。そのときに少し不思議な経験をしました。もう何十年も前の話になるのですが、そのときのことは今でも鮮明に覚えています。
 

人は同じものを見ても認識が違う

認識が違う、というよりは、解釈が違う、という表現の方が正しいかもしれません。
 
私の実家は自営業をしていました。ちょうど家業が忙しい時期で、家族全員で手伝っていました。母親が食事を用意する時間もなかったので、近くの弁当屋さんまで、私がお弁当を書いに行くことになりました。
 
弁当屋さんは自宅から自転車で10分くらい離れたところにあったのですが、場所の記憶が曖昧だったので、両親に場所について確認しました。
 
父親からは、大通りの市役所の近くでバイク屋の隣、という返事が返ってきました。
母親は、大通りにある市役所の反対側で八百屋の隣、という返事でした。
 
大通りに面していて、市役所の近く、というキーワードは合致しています。でも、隣にある店が異なっています。
 
どちらなの?、と聞いたところ、二人とも隣にある店はしっかりと覚えている、と言い張ります。そして父親は「八百屋なんてあったかな?」といい、母親は「バイク屋さんなんてなかったと思うけど・・・」と言います。
 
頭の中にはてなマークを思い浮かべつつ、場所はだいたい分かったし、あとはとにかく行ってみれば分かるだろう、と思い、受け取った弁当代を握りしめて自宅を出ました。
 

種明かしは簡単

現地についたときに、両親の食い違いの原因が分かりました。
 
お弁当屋さんの向かって左側にバイク屋さんが、右側に八百屋さんがあったのです。
父親はバイク屋さんを記憶していて、母親は八百屋さんを覚えていたのです。
 
結果的にはなんてことのない種明かしなのですが、中学生の頃の私にとってはとても不思議なことでした。同じ場所にあるお店なのに、両親が認識しているものが違うのです。
 
おそらく二人にとって市役所はどちらも重要なので覚えていて、バイク屋は母親にとっては興味のないものであり、八百屋は逆に父親にとっては関心がないお店、ということになるのでしょう。
 

カラーバス効果に近いのかも

最近、カラーバス効果という言葉を耳にしました。
カラーバス効果は英語だとcolor bath effectで、色を浴びる、という意味になります。
 
たとえば、朝のテレビ番組の占いコーナーで、
「今日の貴方のラッキーカラーは赤です」
という言葉を聞いたとします。
 
するといつもと同じ場所を歩いたとしても、普段よりも多く赤色のものが目につくようになります。
 
これは、ラッキーカラーは赤だ、という言葉を聞いて、潜在意識に赤が刷り込まれて、赤色に注意が行くようになったためです。
 
前述のお弁当屋さんの話とカラーバス効果は少し意味が違うかもしれません。
でも、同じものを見ても、同じ道を歩いていても、同じ情報を手に入れても、人によって解釈が違うのは、ある意味当然でもあり、それでいてとても不思議なことのような気がします。