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書評 村上海賊の娘 第二巻

私は歴史小説をよく読みます。
といっても、司馬遼太郎が大半で、他には吉川英治池波正太郎山岡荘八田中芳樹火坂雅志鈴木輝一郎くらいでしょうか。

 

今日は土曜日だったこともあり、和田竜氏の「村上海賊の娘」の第二巻を読了しました。
書評であればシリーズ全てを読んでから書くべきかもなのかもしれませんが、そこは個人が書いている雑記ブログということで、ご容赦いただければと思います。

 

村上海賊の娘

村上海賊の娘」は戦国時代の瀬戸内海に、海賊として君臨した村上武吉の娘「景(きょう)」が小説の主人公です。

 

景は目鼻立ちがくっきりとしていて、現代であれば美人なのですが、戦国時代では醜女の範疇に入るという設定です。ただ大阪の泉州では、南蛮の文化が根付いているのか、美人の概念が異なっており、景が逆に美人としてもてはやされます。

 

そんな美貌を持つ景は、侍に劣らない武芸をもつ女丈夫でもあります。そして二巻はその景が泉州を舞台に大活躍する物語・・・ではありませんでした。

 

石山合戦

物語の中心になっているのは、石山合戦の中でも激戦と言われた天王寺の戦いです。

石山合戦一向宗本願寺織田信長の間で、10年間もの長い間に渡って争われた戦いで、本願寺の本拠地が大坂の石山にあったので石山合戦と呼ばれています。

 

中国の毛利氏は織田信長と敵対していたので、当時の対織田の最前線である本願寺に味方していました。当然、村上武吉の娘である景も本願寺側として・・・ではなく、なぜか織田側である天王寺砦に入り込みます。これにはそれまでの話の流れがあるので、全然不思議ではないのですが、不思議なのは景の行動です。

まあ、あまり書くとネタバレになるので、ここでは書きませんが、感情移入しにくい主人公であることは確かなようです。

 

原田直政

物語の中で本願寺攻めの総大将として原田直政が登場します。

織田軍といえば柴田勝家丹羽長秀滝川一益明智光秀羽柴秀吉という5人の司令官が有名ですが、これは織田軍の後期の編成で、この頃とは大きく違っていました。

筆頭家老はおそらく林通勝であり、佐久間信盛荒木村重、そして原田直政も一軍を率いていたのでしょう。

 

明智光秀が惟任、丹羽長秀が惟住、という九州の古い姓を与えられたように、原田直政も本名は塙直政であり、原田というのは信長から与えられた九州の古い姓です。信長は来るべき九州征伐に備えて、部下に姓を変えるように指示したので、その点を考えると原田直政は信長に期待された侍大将の1人であったということになります。

 

信長が出て来る歴史小説は数多くありますが、石山合戦を舞台にしたものは少なく、原田直政が出て来るのも珍しいと言えます。

 

マイナー武将が好き

小説ではなくマンガになりますが、仙石秀久が主人公の「センゴク」というマンガがあります。

私はシリーズ全巻を読んでいるのですが、歴史上では大きな失態を犯した人物なので、この後の展開が少し心配でもあります。

 

仙石秀久もそうですが、歴史小説や歴史を扱ったマンガに登場しないマイナー武将はたくさん存在します。織田軍だけでも蜂屋頼隆や河尻秀隆、金森長近、坂井政尚などは取り上げられることの少ないマイナー武将と言えるのではないでしょうか。

 

さて、話が「村上海賊の娘」とズレてきたので、この辺で終わりにしたいと思います。

だれか蜂屋頼隆を主人公にした小説を書いてくれないかなあ・・・